新型コロナウイルスで行動自粛が求められている期間ですから、他人に迷惑が掛からないように気分転換と運動不足解消で人の少ない里山の散歩に出かけました。ぶらぶら歩いているとオククルマムグラに出会いました。もう少しで花が咲くタイミングでしたが白く色づき始めたつぼみが見られる段階です。
クルマムグラに対して深山に見られるということでオククルマムグラとなっているようですが、実際は浅い里山にも見られます。調べてみると面白いことが分かりました。クルマムグラは太平洋側は平地に普通に見られますが、新潟県内では分布が限られていて弥彦山塊や佐渡には低地にみられそれ以外には極めてまれです。苗場山などの県境の山岳地域にその山ろくで採集記録がありました。一方オククルマムグラは多少の濃淡はありますが県内全体に低山から深山まで生育しているようです。
オククルマムグラに似た種で田畑の周辺にごく普通に見られる種です。こちらは葉が細く8枚ほど輪生しています。オククルマムグラは葉が6枚輪生する点で見分けられます。葉も少し広めです。茎には逆棘があるのは同じですが、ヤエムグラの方が多い感じです。