フクベノキ

大きなボールが幹からぶら下がっていました。以前シンガポールの街路樹で見た樹です。フクベノキ。異国情緒たっぷりの樹でユーモラスさえ感じられます。

フクベノキの果実

幹からいきなり咲く花はどんななのでしょう。写真では薄黄色のカップ様の花。ノウゼンカズラ科の種だそうですからそういえばそれに近い雰囲気はあります。20cm近くはある果実で硬く食用ではなく乾燥したものは楽器のマラカスなどになるのだそうです。この花は夜に咲く花でコウモリがポリネーターになっているとか。温室内にはコウモリはいませんから館員が手で受粉させ結実させたものなのだそうです。

フクベノキの幹

細かな樹皮はないようですが厚めの感じがします。それでもこの樹皮を押しのけて花芽が出てくるのですから不思議な性質をしています。

フクベノキの葉

フクベとはかんぴょうの原料になるユウガオのことだそうです。ある資料には葉は同じところから数枚出るような記載がありましたが残念ながら確認してありません。次回機会があったら是非見てみたいと思います。