森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

アブラチャン(クスノキ科)

2007年04月25日 | 自然観察日記
 越後の里山でも極普通の住人です。名前が少々変わっているので気に留めておかれる方もいるかもしれません。春先黄色の花を沢山つけるので目立ちます。それほど鮮やかな色でもないのですが、葉が無い時期ですから注目される存在です。
 花後の実から油を取ったことからこんな名前がついたそうで、「チャン」は中国語から来たのだそうでこんな説明を見つけました。
  チャン(瀝青=れきせい))とは,アスファルト,コールタールなどの総称
仲間にダンコウバイというのがあります。花の感じはよく似ていますが葉がかなり違います。いずれにせよクスノキ科の植物油性を多く含むのでよく燃える性質があるのです。

アラゲヒョウタンボク

2007年04月24日 | 自然観察日記
 淡い黄色の花が優しい。春の雑木林を散策すると出会ことができます。そう派手なものではありませんが周りの木々がまが芽吹く前の林では結構目立つ存在です。海岸に近い丘陵地帯で見かけることが多いスイカズラ科の潅木です。瓢箪のような赤い実が初夏に実ります。

ヤマナシ 3

2007年04月23日 | 自然観察日記
 国道17号沿いにぽつんとたたずんでいるヤマナシです。花が咲かなければ誰も気にも留めない存在です。もっとも花が咲いても気づく人は多くないのかもしれません。
 この季節、大木で白い花をつけるものがいくつかあります。例えばコブシ、ハクモクレンあるいはスモモの類です。しかし、この樹はまがいも無くヤマナシの樹。場所柄不思議な気がしますが、どうかこのままここにあり続けて欲しいものだと思っているものです。

ヤマナシ 1

2007年04月23日 | 自然観察日記
 花をアップで見ればナシの花と納得できるでしょうか。しかし、実は食用にはなりません。食用の赤梨を小型にした風情で2~3cm位の実になりますが、食べられる代物ではありません。
 

ヒメスミレ 3

2007年04月22日 | 自然観察日記
 一株だけ白花がありました。今まで見たことがありませんから、珍しいものだと思いますが、そこは雑草扱いされるヒメスミレのこと。特別保護する気にならないのです。

ヒメスミレ 2

2007年04月22日 | 自然観察日記
 以前、新発田の田舎のある神社で仲間と休息をとっていたとき、神社脇の広場がこのヒメスミレで埋まっていた光景を目撃したことがあります。地面が紫がかった絨毯に見えたのが印象的でした。

シハイスミレ 3

2007年04月21日 | 自然観察日記
 ご覧の通り芝生がコケに覆われています。そんな中にシハイスミレが生えているのです。結構ありますよ。ヒナスミレは少し湿気を好みシハイスミレはやや乾燥気味のところを好むとあります。

注)ヒナスミレとしましたが、どの個体を見ても花弁に毛が無いのでやはりシハイスミレとしました。

シハイスミレ 2

2007年04月21日 | 自然観察日記
 雑草というを聞こえは悪いのですが、向き合えば素敵な花です。やさしい薄紫の色合いがいいですね。シハイスミレとしてありますが近縁にヒナスミレがありなかなか紛らわしいものです。ちなみにシハイスミレは「紫背菫」で葉の裏が紫色になるところから来たのでしょう。芝生の種も葉裏が紫でこの仲間の特徴です。

注)ヒナスミレとしましたが、どの個体を見ても花弁に毛が無いのでやはりシハイスミレとしました。

シハイスミレ 1

2007年04月21日 | 自然観察日記
 周囲に樹を植えたせいか庭の芝生がいつの間にかコケで覆われてきました。日当たりが悪くなったことと植えつけてかなり時間が経ち手入れが不十分であったのが原因です。さまざまな雑草が進入してかなり困った状態です。その雑草の一つにシハイスミレがあります。

注)ヒナスミレとしましたが、どの個体を見ても花弁に毛が無いのでやはりシハイスミレとしました。

早春のツツジ 7 ミツバツツジ

2007年04月20日 | 自然観察日記
 花だけを見れば、ゲンカイツツジ、アカヤシオ、ミツバツツジとも同じ赤紫系の色合いですがよく見るといろいろな点で異なります。花弁の付き方や花全体の形などなど・・。
 3種いずれも落葉性のツツジですから枯野・枯山にポッと灯りをともしたように咲き出す種類です。常緑性のツツジとは区別して「春の妖精」の仲間にしてもいいと思います。モチツツジなど常緑性のツツジの季節がまもなくやってきます。

早春のツツジ 6 ミツバツツジ

2007年04月20日 | 自然観察日記
 3枚の葉が特徴的なミツバツツジ。これも早く咲き出すツツジです。アカヤシオみたいな高木にはなりません。でも、葉が無い時期に花をつけますからとても目立ちます。谷あいの紫色の塊を見たらほぼ間違いなくミツバツツジの仲間だと思ってもいいですね。

早春のツツジ 5 アカヤシオ

2007年04月20日 | 自然観察日記
 この樹を見るたびに思い出すのが、静岡県の春野町の「京丸ボタン」の調査に行ったときの思い出です。伝説の「京丸ボタン」にかこつけて実際は当時の林野事業に物申す意味でこのアカヤシオとシロヤシオの生態を調べに行ったのです。あの群落はまだ健在なのでしょうか。時間が出来たら友と是非行ってみたいと思っています。

早春のツツジ 4 アカヤシオ

2007年04月20日 | 自然観察日記
 とてもツツジとは思えない樹で茎の直径が30cm樹高10m枝を広げた幅でも10mを越す樹もあるのです。それはそれは見事な大木で全体がピンク色になるのですから壮観です。日本はまたツツジの国でもあるのだと嬉しくなりますね。