森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

サラシナショウマ 1

2009年10月09日 | 自然観察日記
 大型の見事な白い尾状の花はサラシナショウマ。低山でもあるせいか比較的遅めに咲き出しました。比較的どこにでもある種ですが大群落をみたことがないですね。これだけのボリュウムですから一箇所に集めたらどういう景観になるのか、きっと圧倒されるものになるのではないかと想像してみました。

サンショウモ

2009年10月08日 | 自然観察日記
 かっては水田雑草であったサンショウモというシダ植物です。今では絶滅危惧種に指定されるほどの代物です。丘陵公園の湿地に繁茂しています。シダ植物らしくありませんが、胞子で繁殖し花は咲きません。でも、顕花植物に繋がるいろいろな特徴を持っている興味深い種なのです。そして、水中には根のようになっているものがありますがこれは実は葉の変形で胞子をその付け根辺りにつけています。この胞子には2形あって大胞子と小胞子。これが発芽すると雄と雌に相当する小さな個体(前葉体)が出てくるという、なかなか不思議な存在なんです。

コブナグサ

2009年10月07日 | 自然観察日記
 名前でどんな花かと思った人も多いでしょうか。実はイネ科の平凡なスタイルの植物です。山間の適湿地に普通に見られるものです。でも長楕円形の葉が波打っているのが特徴で、覚えにくいイネ科の植物の中では比較的なじみやすいものですね。

チゴユリの実

2009年10月06日 | 自然観察日記
 チゴユリの実です。黒く熟すと物の本には書いてあるのもあるのですが、どちらかというと濃青色。いわゆる群青色に近い感じがします。葉に乗っかった二つの実が何かの動物の目のように見えて、ちょっと不思議な世界に迷い込みそうです。

ホウノキの実

2009年10月06日 | 自然観察日記
少し暗くなっての撮影で、フラッシュをたいても高い樹に付いた実はうまく撮れませんね。でも、なかなかこんな色づいたホウノキの実には出会えません。凄いですね。

ツルニンジン

2009年10月05日 | 自然観察日記
 根が朝鮮人参のようになっているとのことで付いた名前で、全く別系統の植物です。傷をつけるとかなり悪臭に近い匂いがして、私は苦手なほう。薬草として扱うふしもあるようですが効能はどうなのでしょうか。花は秋に咲くので花の少なくなってきたときの観察素材にいいですね。造詣もなかなか面白い花です。別名ジイソブ。

クルマバハグマ 2

2009年10月04日 | 自然観察日記
葉が車状になっているのが特徴で、花序を花火のように散生します。「ハグマ」というのはチベットのヤクの尻尾から来た名前とか。いづれにしろ「ハグマ」とつく花は花弁がねじれているのが特徴です。

ナンブアザミ

2009年10月03日 | 自然観察日記
 長岡の野山では秋のアザミはほぼナンブアザミ。これも大型の草本で花(花穂)が沢山つきますからボリュウムがあります。しかし一つ一つの花穂は2cm程度の小花の塊でやさしい感じがします。これから楽しめる花で、晩秋まで残り花が見られます。

コナギ

2009年10月02日 | 自然観察日記
 これも水田雑草として煙たがられていたものですが、花はとてもきれいです。もう水田にはびこっているようなことはなく周辺の僅かな湿地に見られる程度です。かっての里の水田に見られた花も虫も小動物も本当にいなくなってしまったんですね。メダカやタナゴ、トノサマガエルやホタル・トノサマバッタも消えました。でも、アカトンボはもうすぐ来てくれるかな。

オモダカ

2009年10月01日 | 自然観察日記
 秋も進んで次第に花も少なくなってきた感じですが、湿地のオモダカはまだまだ健在です。藪が酷いのが難点でしたが、そろそろ稲刈りも終わりに近づいてきましたから刈り取りの済んだ田を利用して湿地に近づくといいかもしれません。思わぬ発見もあるかもしれません。