時に上空に猛禽の飛翔するのが見えましたので、それを目で追っていくと高い木の梢に巣らしきものがありました。カメラの望遠でもはっきりと確認できないのですがかすかに動くものがあります。幼鳥でしょうか。猛禽の正体は分かりませんでしたが、こんな深山の全く人の近づけない場所に営巣するのはイヌワシあたりかな?などと推測しています。
見慣れない鳥が群れを成して畑に降り、盛んに何かをついばんでいました。ムクドリのようでどこか違います。カメラに収めて知人に見せることにしましたが、その前につぐみと判明。冬鳥だそうで、これから来たに旅立っていくのですが、まだこんなところにいるというのは今年の季節の進み具合は遅く北のほうは寒いのでしょうか。公園ではもう夏鳥のオオルリを確認しました。この季節は夏鳥も冬鳥も混在する季節なんですね。
細長い葉をしていますからイネ科の花と思いがちですが、これはイグサ科に分類されるものです。土手などに普通に生えていますから、いわゆる雑草扱いされてしまいますが、よく観察するとなかなか面白い草ですね。黄色きなっているのは葯で花粉を持っています。その間にやや赤っぽいものが散在しますが、これは雌しべのしぼんだものです。つまり、この種は雌しべが先に成熟し、その後に雄しべが成熟するという雌性先熟という性質とを持っているのです。
ケシ科のケマンの仲間で地価に球根を持ちます。ムラサキケマンは持ちませんので、別属として扱われますが、花はよく似ています。先日ミチノクエンゴサクを載せましたが、ヤマエンゴサク花の大きさは3倍以上はあります。とはいってもエンゴサクの仲間はいろいろな変異をもっているようで、詳細な調査が必要だというようなことを恩師の先生がおっしゃられていたことを思い出します。それはそうと、県内にはエゾエンゴサクが生育していますが、花の色はヤマエンゴサクより綺麗な青色でなかなか味わいのある花です。
六万騎山はカタクリの群落で売り出し中ですが、このイワウチワもそこそこの群落を作っています。県内では数百メートル登れば結構大きな群落には至るところで出会うのですが、比較的低い場所で見るにはここはいいところです。
実に美しい花です。この大きな群落に出会うと感動以外のものは無いですね。美しいからつい家に持ち帰ろうとする人がいるのですが、99%以上育てられません。難しい気難しい花ですから、自然の中においてあげましょう。県内の1000m以上の山地なら結構普通にある花で、新潟で誇れるものの一つではないでしょうか。雪解けと共に咲き出しますからまだまだ十分に楽しめる花ですね。
先日、六万騎山に散歩と称して何人かの人を案内しました。上り口に30m以上はあろうかというカツラの大木がそびえていて、ちょうど花盛りです。まだ葉は出ていないのですが、遠目では新芽が出たのかなと思う状態なのです。低めの位置の枝を苦心惨憺して引き寄せ、それが花である証拠を参加者に示すと大いに納得した様子。
これは雄花。房の一つ一つが葯で中には花粉が入っています。昨日のハナノキにどことなく似ているような写真になってしまいましたが、全くの別種です。ただ、どちらも雌雄異株という点はおなじですね。花弁はないのですが不思議な美しさがあります。
これは雄花。房の一つ一つが葯で中には花粉が入っています。昨日のハナノキにどことなく似ているような写真になってしまいましたが、全くの別種です。ただ、どちらも雌雄異株という点はおなじですね。花弁はないのですが不思議な美しさがあります。