先日ヤマエンゴサクを載せましたが、それによく似たもので日本海側にあるエゾエンゴサクです(花だけ見てもなかなか区別ができないのですが・・)。エンゴサクの仲間は、なぜか丘陵公園にはなくて残念です。スプリングエフェメラルとしての重要な位置を占める種ですから、どこか片隅にでも残っていないかと探している最中です。この種も変異が多く白花から濃紺や空色、あるいは赤紫まで大きさも含めてバラエティーがあるという話です。
新緑がまぶしい季節。越後の山も残雪の中にもうブナの芽生えが進んでいます。そして、一緒に花も咲かせているのですが、こちらはあまり気づかれないですね。残雪の上に雄花が沢山落ちているのですが、冬芽を包む芽鱗が沢山落ちてきますからそれと混ざっていますから気づきにくいのかもしれません。
ところで、雌花がなかなか撮れません。位置が高いのでカメラで構えても難しい・・。それでも、咲き終わったのかもしれませんが雌花がなんとか確認できます。垂れ下がっているのが雄花で上向きについているのが雌花。
ところで、雌花がなかなか撮れません。位置が高いのでカメラで構えても難しい・・。それでも、咲き終わったのかもしれませんが雌花がなんとか確認できます。垂れ下がっているのが雄花で上向きについているのが雌花。
クヌギの枝です。この枝に付く丸いのは、昨年受粉し結実したドングリの赤ちゃんで越冬したものです。これが今年成長し秋にドングリとして実るのです。なかなか気づきませんね。
ところで、昨年このクヌギの実を沢山拾ってポットに植え込み発芽させようと仕込みました。杉の林の中にそのままにして雪の下に置いて冬を越す予定でしたが、春先雪解けとともに出てきた鉢の様子に驚きました。100鉢くらいは作ったのですが、そのことごとくが掘り返されたような跡があって一粒も残っていません。リスかネズミに取られたのでしょうね。リスだとしたら自らが貯めたのならまだしも、ひとが貯めた物をもっていくのかしら・・・。ネズミはドングリ食べるのかなぁ・・・。うかつでした。
ところで、昨年このクヌギの実を沢山拾ってポットに植え込み発芽させようと仕込みました。杉の林の中にそのままにして雪の下に置いて冬を越す予定でしたが、春先雪解けとともに出てきた鉢の様子に驚きました。100鉢くらいは作ったのですが、そのことごとくが掘り返されたような跡があって一粒も残っていません。リスかネズミに取られたのでしょうね。リスだとしたら自らが貯めたのならまだしも、ひとが貯めた物をもっていくのかしら・・・。ネズミはドングリ食べるのかなぁ・・・。うかつでした。
地元ではイバライチゴといって嫌っています。丘陵公園のカタクリの群生地に大変はびこっていて、昨年暮れに全狩りをしてもらいましたので今年のカタクリはなかなかの景観でした。ところが、カタクリの花が終ったあとにはまた再びこのイバライチゴが瑞瑞しい芽を吹き出してきています。昨年の枝に白い可愛い花をつけ、また6月には美味しいベリーを実らせるのですが、カタクリなどの林床の早春の花にとってはありがたくない存在です。人もカタクリを鑑賞するには邪魔ですから、邪険に扱います。しかし、強いですね。衰える気配がありません。また2年後にこのカタクリ群生地のイバライチゴを刈り取ることになるのでしょうね。
上のほうにはもっと鈴なりに実が付いてはいるのですが、手の届くところにぱらぱらと可愛い団扇のような実が付いているハルニレが目に留まりました。花の時期を見逃してしまいましたが葉が出る前に小さな地味な花をつけるはず。ケヤキなどもそうですがニレの花はなかなか見れません(タイミングが合いません)。しかし、このハルニレの実は翼果といい比較的目にする機会があります。凄い大木になる樹です。「エルム」などというのはこの仲間のアキニレのこと。公園樹や街路樹に利用されています。
部分的であっても実に鮮やかな黄色の羽を持っているので、目の前を横切るだけでそれと分かります。やや先の木の枝に止まりましたから、何枚かシャッターを落としてはみるものの、きまったポーズにはなってくれません。背中を取るのがやっとです。鳥の写真は難しいですね。図鑑の写真は横向きか正面からの整った姿の写真です。こういう背中側のものは無いのでむしろ貴重なものでしょうか・・・。
枯れ木があります。まさにキツツキが開けた穴です。先ほどアカゲラのような姿を一瞬見かけたのですが確認が取れませんが、この辺りには沢山いるのでしょう。枯れ木のいたるところに大小さまざまな穴が見えます。そこで、細い棒をそこに差し込んでみると6~7cmくらいの深さにまで入ります。こんな深いところに潜んでいる虫(イモムシ?)を捕まえたのでしょう。それにしてもこんな深いところにいるのをどうして分かるのでしょうか。穴を開ける技術もさることながら、探知する能力も凄いと思います。
人の手が入った池のほとりにリュウキンカが咲いていました。ミズバショウと共に湿地に咲く早春の花ですね。この近くにきっと生育に適した湿地があることでしょう。おそらくそこから持ち込んだものと思います。私は尾瀬の大きな群落が目に焼きついていますので寒冷地の植物という先入観があるのですが、比較的暖地にも残っているところもあるとか。キンポウゲ科の植物ですから花弁様のものはがく片になります。
苗名の滝の川原、水が滴り落ちる岩肌に見慣れないネコノメソウが咲いています。かなり小さな種で可愛い花がついていました。ツルネコノメソウといいます。この絵では分かりませんが、葉が互生でよく見かけるネコノメソウの対生という性質とは異なります。県内、県境の深山に点々と分布する種です。滝ばかりでなくその周辺に生育する植物も特徴があって面白いものです。
Gwの最中、妙高の苗名の滝に立ち寄ってみました。ここに来たのは6年ぶりでしょうか。ちょっとした思い出があって感傷的な気分。あいにく雪代(ゆきしろ:雪溶けのこと)で濁った水が轟々と流れ落ちていてそんな面持ちをかき消してしまうほどの迫力です。県内の3名爆を言えといったら、北の鈴が滝、尾瀬の三条の滝と南のこの苗名の滝ではないでしょうか。最も簡単に立ち寄れる滝がここです。