通りすがりに目にしたタデの群落。はて何だろう?ほっそりした花穂はヤナギタデの風情がありましたが環境がそれらしくなく、車から降りてよくよく見ると、どうやらイヌタデのまだ花が咲く前の細身の時の状態と結論付けました。同じ種でも盛りの時と始まりや終わりの頃の状態は当然変化するものですが、それにしても見慣れたイヌタデでありながらかなり惑わされてしまいました。
ここは弥彦スカイライン。見事なツリバナの実が実った樹がありました。花はとても地味なものですが、実を付けると存在感はまるで違って人の目を引き付けること間違いありません。もう一種越後にはヒロハツリバナというものが自生していますが、花は4数性でしたがって種子も4個付けますがツリバナは5数性で種子は5個。果実の形もかなり差があります。
どんな種でも実付きのいいものと悪いものがあるような気がします。気候や栄養などの条件が同じでも、遺伝的な性質があってきっと実付きに差が出るのではないかと思わせる出会いが時々あります。このツリバナもそんな事例のようで、もしこれが何か実用的な種なら品種改良に役立ちそうな株の気がします。
どんな種でも実付きのいいものと悪いものがあるような気がします。気候や栄養などの条件が同じでも、遺伝的な性質があってきっと実付きに差が出るのではないかと思わせる出会いが時々あります。このツリバナもそんな事例のようで、もしこれが何か実用的な種なら品種改良に役立ちそうな株の気がします。
久々の登場です。名前が印象的なので記憶の中にはしっかりありますが、出会うのは久しぶりでした。小雨がぱらつく中での出会いで、咲き始めた花がとてもかわいく輝く風情。素敵な花なのになんでこんな名前をもらったのか?名付け親の顔が見てみたい!と常々思っています。秋はタデの季節。さまざまな花が咲きますが、どれもみんなかわいい・・・。しかし、秋という季節がらすでに育っている草花をかき分けて自らを輝かせるには「這い上がる」という生活の知恵が必要だったのでしょうね。タデの多くには引っかかりやすいような逆棘を持っていて他物にひっかけてよじ登って来ます。この逆棘が人の肌に悪さをすることから少々嫌われてしまいます。
ごく身近なものでもあまり知らないものが沢山あります。このヌルデもそんな一つかもしれません。ポツンポツンと自生している姿を見ているうちはあまり間違えないのですが、個体密度が多くしかもいっせいに花をつけている光景に出くわすとなんだろうと激しく頭の中の辞書をめくってしまいます。なかなかたどり着かなくて「初めての出会い?」などと思ってしまいます。近づいてよく観察すると「ヌルデ」とわかりました。しかし。こんなにも立派な花を咲かせる樹なのかと改めて見直してしまいました。
ヌルデの花をアップで見たことがなかったので新鮮な思いです。これまで雌雄異株ということを認識していなかったのですが、花を見て初めてこれに気づいた有様。これは雌株ですね。五倍子などということは知っていても基本的なことが抜けていたことに反省です。難しいことですがごく身近なことをしっかりと理解したり気を配れるようになるべきだと思いました。
何種かの高山蝶を目撃しましたがキベリタテハの個体がとても多く感じました。そのうちの一頭が私の周りを飛び回り手に乗りそうな勢いでした。目の前の標識に止まって何か話したい様子。彼の意図はわかりませんでしたがカメラに収めて記念にしました。写真を撮ってほしいとおねだりしたのでしょう。しばらく離れずに舞っていましたがいつのまにかいなくなりました。
高山帯に生育するハンノキです。高い木にはならずせいぜい3m範囲。この樹が出てくるとついつい根元を見てしまいます。オニクという寄生植物がないかどうか見るのですね。今回も見つけられませんでしたがきっとどこかにあるのではないでしょうか。面白い植物ですよ。見つけたら紹介します。
浄土平湿地の縁にアスヒカズラがありました。ヒカゲノカズラやマンネンスギに似たシダ植物で古生代のころから生き続けている種とされます。もちろん花などはありませんが、種子植物が繁栄する中で古い血筋を持っている種が同時に生育していることに不思議さを感じ自然の面白さを痛感します。
トウバナには違いはないのですが葉の形からミヤマトウバナにしておきます。この仲間もいろいろあって整理がついていません。同じミヤマトウバナでも場所によりけりで顔に違いが出てくることも考えられます。ミヤマといっても里に近いところでもあると思いますから、もともとのここの自生かそれとも靴底などの付着していた種が発芽したものなのか定かではありません。
里山にもみられるアキノキリンソウと何が違うのかといわれると少し困るのですが、高山に生育する種はほぼミヤマアキノキリンソウでいいと思います。アキノキリンソウは花がややまばらな感じがしますが、ミヤマアキノキリンソウは花が頂部に集まって咲く傾向があり花は豪華に見えます。細かいことを言うと花を作る総苞片の列が3列か4列かで決めます。
ブナ帯を中心に生育する種ですから低地には見られません。しかし里山フィールドミュージアムには花がないと見分けがつかないくらい良く似たノギランがあります。そういえばショウジョウバカマも良く似ていますから、ユリ科の仲間にロゼット状態の葉を付けるものはよく間違えられますね。花などがあれば別ですが葉だけで区別できる人はかなりの目を持っている人といえます。
ここはオオシラビソなど針葉樹があまり存在しない場所でブナなどとの混交林に見えます。もう少し上には針葉樹林帯が広がっているのが確認できました。
ここはオオシラビソなど針葉樹があまり存在しない場所でブナなどとの混交林に見えます。もう少し上には針葉樹林帯が広がっているのが確認できました。