この部分だけ見るとツルアリドオシによく似た雰囲気があります。もっとも「アリドウシ」はアカネ科の低木で、名前はこの葉に似ていることが由来らしいのです。しかし、アリドオシは新潟には自生していませんしむしろ地に這うツルアリドウシが一般的ですから個人的にはこちらを元に名づけたほうが良いと勝手に考えています。
小松原湿原周辺で出会ったラン科植物をとりあげています。これは、8種目のキソチドリ。ブナ林の林床に所々見られる本当に地味な花です。花も周囲に溶け込んで見過ごしそうです。草丈20~30cm位。林下は暗いですから他の草本類も少なく結構広々とした場所でひっそりと暮らしているという様子です。
キソチドリは茎に大きい葉から順次小さくなって数枚の葉が並んで付きます。
小松原湿原周辺のラン科植物は明日とりあげるもう一種を入れて9種をこの数年で観ています。歩く道がほぼ決まっていますからさらに探すには異なるコースを利用したり道のない場所にも踏み込んで調べる必要があるでしょう。限られた場所を観察しての推測ですが、ハクサンチドリの仲間が見られません。そういえばこの湿原にはニッコウキスゲも生育していなません。ハクサンイチゲが1ケ所だけありますが、だれから運んだという話もあって本来の自生が疑わしいものです。などなど、分布を考えるときにあるいはこの湿原の成り立ちを考えるうえで考えに入れておかなければならない植物の生活実態があるわけです。
小松原湿原周辺のラン科植物は明日とりあげるもう一種を入れて9種をこの数年で観ています。歩く道がほぼ決まっていますからさらに探すには異なるコースを利用したり道のない場所にも踏み込んで調べる必要があるでしょう。限られた場所を観察しての推測ですが、ハクサンチドリの仲間が見られません。そういえばこの湿原にはニッコウキスゲも生育していなません。ハクサンイチゲが1ケ所だけありますが、だれから運んだという話もあって本来の自生が疑わしいものです。などなど、分布を考えるときにあるいはこの湿原の成り立ちを考えるうえで考えに入れておかなければならない植物の生活実態があるわけです。
これは珍品です。図鑑では見ることはあっても実物を目にしたのは今回が初めて。何度も通っている小松原湿原への道ですが、確認できたことはありませんでした。それも自ら気づいたものではなく同行していた人の指摘を受けてのものでそれくらい眼力が鍛えられていないことを思い知らされました。それはそうと、見つけた人ともどもイチヨウランを前に大いに盛り上がったものです。
大きさ2cm程度の決して派手とは言えない清楚な花。言葉では表しがたい感動を得ました。もちろん初めてということが前提にあるわけですが、この一瞬に立ち会える喜びというものがありますね。何枚も何枚も角度を変え写真を撮りました。あいにく周囲には同じものは見つかりません。細々と生き続けている種なのでしょう。小松原の森にこういう貴重な種が自生していることはあまり知られていない湿原の価値と同じくらいに評価されるべきですね。
小松原湿原に向かうブナ林下で見つけました。ちょうど花の季節に当たって幸運でした。比較的まとまって生育していて小さな群落を作っていました。昨年もこの群落を見つけていましたが、同じ季節でしたが七には早く見れずじまい。今年はしっかりと花に対面です。
なかなかこの花を見る機会はありません。葉はあっても花が咲く期間が短いせいか花を見たのは数えるほどですね。地味な花ですが黒っぽい細い花弁を持つ花でまた形も特異ですから印象に残ります。ハチといわれれば確かにハチを連想してしまいます。