新潟県内で出会ったことがないスミレですが、群馬県内に行くとごく普通にある種です。小さなスミレでヒメスミレくらいの大きさです。調べてみると主に太平洋側に分布するようですが、日本海側にもあって山形県が北限なのだそうです。井戸湿原周辺にたくさん見られました。
ワチガイソウというナデシコ科の多年草です。新潟県内にはヒゲネワチガイソウという小さめな花の同属の種を観た記憶はありますが、この種は分布していないと思います。岩手県以南のの太平洋側に自生するようです。井戸湿原やそこへ向かう道路わきには極普通に見られました。
新潟にもヤマツツジは自生していますが、関東圏に来るとその大きさに唖然とします。新潟の個体はどれも小ぶりで1ⅿを超す株には出会えません。それが北関東では3~4mにもなる大株になっているのです。圧倒されます。
アカヤシオの後に続くツツジがミツバツツジです。海抜1300mくらいの井戸湿原周辺のミツバツツジはまだ花が少ない状態でしたが、少し標高の低い場所では満開になった株が見られました。分布的には北関東のミツバツツジはトウゴクミツバツツジと思われます。
湿原を取り巻く山域はツツジ類が非常に多く自生しています。ミツバツツジの株数は見当もつきませんがアカヤシオの株よ李は多いようです。ただし、大きさはアカヤシオほどの高木にはなれませんのでせいぜい3~4mの大きさです。
栃木県の鹿沼市の西側に広がる山塊に前日光牧場がありそれに隣接する形で井戸湿原という場所があります。湿原そのものの規模が小さいのですが周辺にはツツジの類が沢山自生していて4月から5月は何種類かのツツジの競演になります。例年ならアカヤシオの群落が形成されるタイミングで訪れてみました。今年は気候のせいで2週間は早いと言われる年、お訪れてみるとアカヤシオは最後の彩を保っている段階でした。湿原はまだ目覚めていません。