山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

山とまちがつながる/山の楽市3

2013-03-26 20:55:21 | 春野山の村
 「山の楽市」の会場にいつ見てもにこやかにしているおばちゃん軍団がいた。
 エプロンのオレンジがまた目立つのだ。
 はじめは地元の人たちだと思っていた。

 「武兵衛さんに会いたいと言ってる人がいるよ」と言うので行ってみたら、なんと何回か言葉をかわしていたこの「遠州沖ちゃんクラブ」の軍団だった。
 お互いに「なーんだ」と笑顔をかわす。
 横須賀で市民運動をしている人の紹介ではるばる来てくれたのだ。

  
         
             
 山のフリマなので、日用雑貨の店が意外に少ない。
 来る側もまた山村らしさの品物を期待しているようだ。

 
 食べるものが少ないと急遽うどん・そばの店をやってもらったが、100食があっというまに売り切れたそうだ。

       
 無農薬有機農法のの農家も出店していた。
 「地域的に野菜が売れないのではないかと思ったけど、そこそこ売れました。果物は完売でした。」
 と語り、「楽しかったです。次回もぜひ声をかけてください」と言って、下山して行った。

 先ほどの「沖ちゃんクラブ」は、お客として来ていた「塩の駅・熊の親子」の社長と話がもりあがり、「塩を置かせてもらうことになった」と翌日電話で連絡があった。
 「このひと言を伝えたかった」ということだった。
 まちと過疎地がつながった瞬間である。

                    
 
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過疎地に希望の灯を/山の楽市 2

2013-03-25 22:45:20 | 春野山の村
 バイクで急な山道をやってきた足の悪い梅さんは竹かご職人。
 20個ほど作った竹かごがまもなく完売へ。
 梅さんはオイラを呼び出して「次回はいつやるだい?それがわかれば作っとくで」と語る。
 山奥に一人で住む梅さんの目に希望の灯が輝く。

  
 いっぽう、都会から春野にやってきた若手茶農家は有機茶を販売。
 茶の売れ行きが激減しているなか、懸命に商品開発を研究、子育てもがんばっている。

       
 山奥で木工品を作っているケルンさんも見事な作品をそろえている。
 近所の人との世間話にも話の花が咲き、楽しそう。

 
 地元では大きな茶農家も、猪のモツを煮込んだ猪汁やシイタケのきのこ汁を振るまい好評。
 手づくりパンも開店時間になるとともに売り切れ。
 小物の店は女性や子どもたちが目ざとく群がった。

 こうして、ふだんなかなか人が群がることの少ない生活の中に、希望とか目標とか人情とかがちょっぴり近づいてきたのだった。
             
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山村らしいフリマ「山の楽市」盛況!

2013-03-24 21:08:46 | 春野山の村
 ふだんはひと気のない春野山の村が人のウェイブでさんざめいた日だった。
 34のコーナーを運営する約100人の出店者。
 近隣や浜名湖あたりの遠い所から来たお客約200人弱。
 計300人ほどがガレキが転がっている山道を越えて参集したのだ。

 
 鹿の剥製がこちらをにらむ。
 自家製のハチミツはいかにも濃厚な色。
 中国製のハチミツはここにはない。

     
            
 マタギが仕留めた鹿のコレクションが並ぶ。
 無造作に茂みに置いてあるのがここらしい。

                     
 飛び入りで山の衆が倉庫から取り出したノコギリの展示。
 博物館ではなく軽トラックに載せているのがここらしい。


 山で剪定した材で簡易鍋しきが子どもたちにも人気。
 捨てられる運命にあった枝が人間の創造力を掻きたてる。

 山村らしいフリマが実現している。
 都会でのフリマ経験者は語ってくれた。
 「山の人の優しい人柄に触れてホッとしたのがなによりでした。
 都会のフリマとは雰囲気が違うのがわかった」と。

 金原明善の道があった緑の山林は、人間と久しぶりに会話できたようだ。
 
 
 
 
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「はるの山の楽市」準備完了!

2013-03-23 20:35:30 | 春野山の村
 明日行われるフリマ「山の楽市」の準備が最後の追い込みとなった。
 ボランティアが少ない中での取り組みは一人にかかる負担は多かったが、地元の様々な協力により目標を超える参加となりそうだ。

 明日の天気が微妙なので、昨日から雨プロ対策として体育館にシートを敷いたり、地割りを行う。
 
   
 いっぽう、野外のキャンプファイヤー場では、流れた土砂を整備し、地割りもやることができた。
 会場が広いのでスペースをゆったりとれるのが魅力的だ。

         
 和宮様も一人でキクイモ・キュウリのきゅうちゃん・梅干しなどの漬物の準備をやりきった。
 また、近隣のかたからカヤの木から作った貴重な網枠が届いたり、使っていない大工道具もいただいてきた。

               
 和宮様が愛用している山猿さん手製の縁台兼イス等も、本人が会場まで届けに来てくれた。
 ついでに、運搬やテント設営なども手伝ってもらった。

 これらの活動で見えたことがいっぱいあった。
 やはり、動いてみないとわからないことが少なくない。
 しんどさと感動とが絡みあいながら、いよいよ明日を迎える。
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山の民がNPOとして杉を伐採

2013-03-12 20:15:46 | 春野山の村
 静岡県立高校生宿泊訓練施設だった「春野山の村」の管理運営が、昨年、地元NPO法人「はるの山の楽校」に名実ともに移管した。
 土地購入費の借入金数千万円を返済するため、地元の山のメンバーは、連日のように一部の杉を伐採し、売却していく。



 村内には山積みされた杉の丸太が散在されている。
 そばに近寄ると過酷な作業であることが実感する。



伐採した丸太をゴンドラが運搬する。
 それを無線で操縦する。
 失敗すると、丸太の山が崩れたり、人にぶつかったりする。

               
                   
 これらの作業を淡々とやりきっていく。
 択伐したゾーンの跡地に、桜やコナラなどの広葉樹を今週植樹する。
 「桜の園になるころは、オレたちはいないけどね」と村の衆は快活に笑う。

    
 壮大なロマンを語る心意気がいま、過疎地を開こうとしている。
 現実は厳しいが、この希望と行動とはいったいどこから産まれるのだろうか。
 殺伐としたニュースの洪水のなか、希望を生活のなかにひょいと刻んでしまう山の民から学ぶものが多過ぎる。  

   

 
 
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かわいいヒメホタル観察会

2012-07-08 18:34:50 | 春野山の村
 ヒメホタルを初めて見ることができた。
 大きさはテントウムシの半分くらいだろうか。
 ウリハムシの大きさよりやや細い。

 漆黒の森、春野山の村の茂みに群生していた。
 点滅がゲンジボタルより短いのが特長だ。

  

 観察する前にクイズ形式でヒメホタルの説明。
 「ふじの国暮し推進隊」のフジコさんのさわやかな語りに熱がこもる。
 家族連れを含め30人ほどが耳を傾ける。

 ヒメホタルは川辺ではなく森の茂みに生息し、陸の貝やカタツムリを食べて成長する陸生のホタルなのだそうだ。

 あの小さな体で光を発光するエネルギーに感動する。
 自分のいのちをひたすらリレーしようとする行為は、「人間と共通するなー」と思えてならない。
        
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ウラジロ飛行機

2009-11-27 20:00:28 | 春野山の村
 春野山の村にはさまざまなシダが群生しています。
 お正月飾りでお馴染みの「ウラジロ」は、飛行機になります。
 自然学校リーダーのKさんがウラジロ飛行機を飛ばしたら、子どもたちは大喜び。休憩の間にウラジロ飛行機大会を自然発生的にやってしまいましたが、自然観察は、こうでなくちゃ。
 植物を採ること事体を拒否するような頭の固いナチュラリストもいるなか、こうした遊び感覚からの導入は素晴らしいと思います。もちろん、貴重な植物は採ってはいけませんがね。

 
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連続森林散策

2009-11-23 16:35:59 | 春野山の村
 きょうは、浜松市で自主的に活動している「みやこだ自然学校」の親子30人弱が、春野山の村に中型バスでやってきました。
 昨日に引き続き武兵衛が林内の案内をしました。自然林と人工林のようすの違いをカードを使ったり、木肌を触ってみたり、遊び感覚で楽しみました。
 子どもたちはフユイチゴのイチゴを探して食べるのに夢中でした。
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親子で散策・手づくり

2009-11-22 22:38:15 | 春野山の村
 浜松市南区主催の親子散策ツアーが春野山の村で開催された。春野町の親子も合流して、天竜川の上下流域親子約30人が交流しようという企画でもある。
 内容は、森林散策、マイはし・竹笛づくり。
 武兵衛も自然観察の案内をやらしていただいた。
 紅葉がところどころあったり、赤い実のマンリョウ・ヤブコウジが秋の林内を飾り、少しのキノコも発見された。
 あらためて、春野山の村の自然の豊富さを確認したのだった。
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自然案内人講座2

2009-06-23 07:16:25 | 春野山の村
7月4日(土)10時から3時まで、「自然案内人講座2」が春野山の村で開催される。午前は杉・檜の観察。午後は流しソーメンづくり。講師は林業家の山下さん(画像の人)。参加費は1000円。 
 申込み先は、053-984-0311へ。
 
 山へ行って杉・檜の違いがわかると、山が見えてくる。
 そこから、山の自然観察が始まるといってもいい。間伐体験も予定している。
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