山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

尾瀬あきら!いい仕事している!

2010-02-27 00:42:45 | 出会い・近隣
 一日中大雨です。あまり続くと山崩れが心配です。へたすると、林道のような国道が分断されると、陸の孤島になってしまう可能性もあるからです。

 久しぶりに、尾瀬あきらのマンガ『光の島』全8巻を再読しました。沖縄の小さな島の廃校阻止のための物語ですが、それはそのままわが地区の学校の問題そのものです。集落では子どもがいなくてもPTA賛助会員として会費を毎月払っています。来年度は全校生徒が7人と減ってしまいます。そこの子どもたちはのびのび育っているのは『光の島』と似ています。過疎・過密問題は、無理して経済成長してきた暮らしの問題でもあります。失うものがあまりに大きい日本の「豊かさ」です。
 尾瀬あきらは、このマンガをとおして子どもの現状、都市とムラの関係、生き様をじつによく的確に表現していてホロッとさせられます。彼の傑作『夏子の酒』も日本の農業問題をもえぐっています。しかし、そこでも良心的に生きようとする群像を忘れていません。
 マンガを読んで感動できるって、そうそうないですよ。尾瀬さんの次の作品を期待したいですね。それは私たちの明日へ生きる叱咤になるからでもあります。
 
コメント
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