山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

やっぱりコンクリートジャングルでは癒されないなー

2015-07-13 20:58:57 | 風景
 新橋演舞場は、周りのビル群に埋没しているように見えた。
 直線を基調とする建築物はやっぱり尖った印象を受ける。
 それが緑に囲まれていれば建物も生きるのにね。
 といっても、経済的制約があるから効率的な容器を作らざるをえない。

    
 蝦夷の英雄アテルイに注目してきた市川染五郎のピュアな感性が実現し、舞台上でも表現された。
 そこに、小劇場とコラボした染五郎らの革新性はいままで歌舞伎に興味がなかったオイラをも惹きつける。
 それはまた、歌舞伎の原点であるアンダーグランドな「かぶく」と差別されてきた蝦夷とがスパークしたように思える。

                
 とはいえ、ビル群の林立の経済成長にのっとった演舞場のバーチャルな世界が、今までの演劇の原点を平板にさせてしまったのではないかと思える。
 建築家が活躍した作品が民衆にとってどういう提起があったのかが欠落しているように見える。

                      
 それにしても、大都会は緑が少なすぎる。
 申し訳程度に何本かの樹木は植えてあるが、自然と人間との調和の精神は基本的に削除され、結果的に人間の知的技術力の傲慢さが見どころとなる。

          
 高級料亭がビルの群落に包囲されているのも悲しい。
 演舞場の周りのいくつかもそれを発見できる。
 そそくさと都会を捨て、村に出よう。
 
コメント
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