10日ほど前に、左足の指際に水ぶくれができた。その数日前は靴下を履くときチクリとするなと思ってはいたが、普段の生活には支障がないので放っておいた。すると、いつしか黄色い水ぶくれができたというわけだ。昨日、病院で切開してもらったが、原因はわからない。裏山に竹を伐りに行ったこともあるので、おそらく虫に刺されたとしか考えられない。
そんなとき、ベニカミキリのような小さな甲虫を発見する。ハナカミキリかジョウカイボンかわからなかった。大きさが20mmくらいだったのでハナカミキリの線で調べたが、似てはいるもののぴたりとこない。けっきょく、頭胸部のようすからジョウカイボンであるのがわかった。
ジョウカイボンは、「浄海坊」と表記する。これは、平清盛の戒名「祖父太政大臣平朝臣清盛公城海大居士」からの由来らしい。というのも、清盛は高熱の病で亡くなったことで有名だ。じつはジョウカイボンに形が似ている「アオカミキリモドキ」の体液に触れるとその毒で水ぶくれを起こすという。ジョウカイボン自体は無毒だが、そのアオカミキリモドキが長靴の中に入ってしまってそれを踏んづけた、というのがオイラの仮説だ。