熱中症が心配になったが、「春野人めぐり」という市民活動の一環を担った野外活動が開催された。その一つである、小橋さんのキャンピングと西田さんのプレイパークとのコラボが原っぱで行われた。オイラはそれらの活動を勝手に応援することになった。いつものように、小橋さんの飼っているヤギはこの場所を象徴する癒し効果がある。
また、西田さんが飼っているニワトリを持参したのも存在感がある。アメリカ原産の「プリマスロック」という品種のようだ。大根の葉などをあげている親子がみられた。また、参加者が連れてきた白い超大型犬にも近くにいた人が次々と群がった。ピレネー山脈の番犬で有名なフランス原産の「グレートピレニーズ」か。ウクライナ侵略の殺伐としたニュースが氾濫する中で、この原っぱで展開される世界は、なんと豊かさに満ちていることだろう。
オイラはフライパンでコーヒーの生豆を焙煎するというコーナーをやってみた。すると、参加者の何人かが焙煎やその豆を三人がかりでミルを挽く風景が見事だった。焙煎はムラができてしまい片手間ではうまくいかない。それでも、自分が挽いたコーヒーの味は格別だったようだ。プレイパークを開拓してきた先人たちからすれば、とんでもないコーナーかもしれないが、子どもだけでなく大人自身も楽しむプレイパークにすべきというのがオイラの考えだ。
前日に収穫したアンデス原産の新ジャガイモを焚き火にダッチオーブンを投入して焼いてみた。アルミホイルで覆ったので焦げる芋は回避された。お昼どきだったせいかそのほくほくが好評だった。かなりの量があったもののほぼ完食となった。
また、けん玉もはまってしまったおとなもいた。今までできなくて避けていたが、生まれて初めて皿に乗せられることができ、しかも、「剣先すべり」という高度な早業も成功、病みつきになりそうとしばらく続けていた。
前回も行われていた七輪にビー玉を投入して、「クラックビー玉」を挑戦していた。アクセサリーやインテリアにもなる。熱したビー玉を冷たい水に入れると意外なひび割れができるのが面白い。
さらに、参加者が持参したゲーム、ボーリングのようなボッチャのようなゲーム「モルック」も人気があった。フィンランドで開発されたスポーツだ。12本のピンをモルックという棒を投げて得点を争うチーム対抗の競技。倒れた本数が得点というのが基本だが、1本だけ倒したときはピンに書かれた数字が得点だという。50点を先取したほうが勝ちだが、それを越えると半分の25点になってしまうので、頭を使うルールとなっている。
なお、今回から簡易トイレが設置された。スタッフ肝いりの手作りトイレ。はじめは宿泊用の「ティピ」テントかと思っていたが、近寄ってみたらトイレだった。
原っぱは草刈りした跡もあり事前準備が大変だったのがわかる。おかげで、乾燥した草を焚き火に利用できたのも特筆したい。とにかく、炎天下だったので早々に退散したのが老兵にはよかった。もし、夕方までいたら熱中症になったのが予想できた。二日連続のイベントだったが、若い主催者の動きが素晴らしい。倒れなければと願わずにはいられない。