残念ながら雑草との戦いはいまだエンドレスとなっている。隣人との境界の小道が雑草で覆われ先が見えなくなっていたので、鎌と草刈り機でシコシコ草取りしていたら、なんと隣人の耕作放棄地に巨大なサティアンが表れてきた。それはススキを丁寧に倒して心地よいベッドだった。人間でも一寝入りできる快適なベッドだ。この3m四方くらいの広さからいって主はイノシシ一家に違いない。コロナ以来、しばらくイノシシの気配はなかったが、昨年あたりから近くにきていることはわかっていた。が、シカの食害はあったもののイノシシからの被害はほとんどなかった。
しかし最近になって、バタフライガーデンに侵入して平地がぼこぼこになるまでミミズ狙いをはじめ出していた。しばらくイノシシは侵入したことがなかったので、どこから突入したかは不明だった。それが小道を挟んでサティアンの反対側に秘密のトンネルがあったのを同時に発見したのだった。しかもそのルートは、以前シカの侵入ルートだったが、補修を続けていたのでしばらくシカの侵入はなかったのに。今度はそれを体力と知恵のあるイノシシが突破してしまったというわけだ。
トンネルは茶木の隙間にできていた。シカ対策のときは支柱を縦横に打っていたが、イノシシの場合はそれをどかしてしまうパワーがあった。見事に奥のバタフライガーデンに貫通していた。それが5~6か所もできていたのだった。これはどうも1匹ではなくて家族群団としか考えられない。
しょうがないなーと貫通先の空間を見ながら、そのトンネルに木の枝を突っ込んだりして当面の弥縫策とした。いずれ、ありあわせの資材ではなくてしっかりした防獣柵を作るしかないと決めていたところだった。残念ながら、雑草と害獣対策が大まかにいえば作業の7割を占める。野菜にかかわる作業は3割しかないといっていい。これが中山間地での無農薬の家庭菜園の実態だ。
そして、数日前道端に乱雑に進入していた「シャガ」を採ってあったので、それを定植して雑草対策と景観を兼ねてみた。画像の右側はトンネルを塞いでいる。イノシシにとっては簡単に貫通してしまうだろうが、まずは当面のカムフラージュだ。しかしながら、これからが事件だったのだ。それは次の機会に。