恒例となった和宮様の「梅仕事」が始まった。脆弱気味の体を保持するため、梅もぎにはあえて行かず梅肉エキスづくりの準備をしていた。梅もぎを快く提供していただいた尾上さんちの梅もたわわとなっていた。梅の周囲はわたくしたちの作業がやりやすいよう草刈りをしていただいていた。尾上さんの気配りにいつも感謝するがなかなかそれに応えられていない。
そこで次回からは、1月の梅の剪定や5月の草刈りを事前にやることを前提に梅もぎをやらせてもらうようにした。ということで、今回も段ボールいっぱいの梅を収穫することができた。
赤ちゃんが寝ている間をチャンスとばかりに若いお母さんも参入、参加者の顔ぶれも初めての人もいて多様だったのが今回の特徴だ。前回はコロナ禍のこともあり、呼びかけは常連に限られていた。
和宮様は、梅肉エキスづくりを主要な目標とし、夏の梅ジュース・梅干しも作っている。梅をきれいに洗ってから、木製の「梅割り機」で割っていく。それをフードプロセッサーでペースト状にする。今までこのペースト状にするのは大変な作業だった。まさに髪振り乱しての戦場の梅仕事だった。その意味で、アメリカ製の「クイジナート」の強力なパワーは心強いものとなった。
そうして、水分を飛ばしながら煮詰めていく。この鍋だけでも数百個の梅が投入されている。なにしろ1kgの梅から20gしか作れないという。買えば高いわけだ。日本で考案された梅肉エキスは、伝染病・食中毒・消化不良等の薬として愛用されてきた。現在の効能では、免疫・抗老化・血液サラサラ・口腔予防・臓器保持などに注目が集まっている。和宮様は、野菜ジュースやサラダなどに入れている。戦場さながらの梅仕事も今回は手際よい作業過程となってきたようだ。