きょうね、桑の実を採りにいったんだ。するとね、キジもやってきてね、一緒に桑の実を食べたんだ。キジはときどきケーンケーンと啼いたよ。きっと、メスに向かって「桑の実レストランに食べにおいで」と叫んでいたと思うんだ。
キジは地面に落ちている桑の実を食べていたよ。ときどき座ってくつろいでいたんから驚きだよ。近くに人間がいるのにね。あとそれから、低い枝の葉っぱや実がきれいに食べられてたんだ。どうもそれは「シカが食べちゃったらしい」とトトが言ってたよ。
トトさんとカカさんから桑の実をもらったけど、どんどん食べちゃったのでもうこんだけしか残らなかったんだ。やっぱり、真っ黒い実がおいしいね。なかには、実の半分が白っぽいのもあってどうもそれは病気になった実らしいんだ。
そんでね、これからお昼づくりをするというのに、お腹が桑の実でパンパンになっちゃったんだ。それにね、口のなかもベロも紫色になっちゃった、というわけさ。
お昼は、焚き火したよ。新ジャガをダッチオーブンとかいう鍋で焼いてさ、おばちゃんが作ってくれたタルタルソースをつけて食べたんだ。こんどは、口の周りが白くなっちゃった。それでも、トトさんもカカさんも怒らなくて大笑いしていたよ。それにね、金時というサツマイモも焼いたよ。その焼き芋も食べたからポンポンのぷっくりがどんどんふくれてしまったんだ。
それにね、おじちゃんが焼いてくれたお餅ができてね、畑で採れた大根で「大根おろしにして餅を食べよう」というので、ボクも手伝ったんだよー。そこにね、ポン酢と鰹節を入れてからお餅を一緒にしたんだ。そしてね、食べてみたら辛くなかったんだよ。だからね、お餅を4つも食べたらみんな驚いていたよ。
お昼には、エノキのバター炒めとか新玉ねぎの陶板焼きとかね、ハチクやゴボウが入った煮ものやサラダとかも食べたよ。途中で雨が降ってきたけど、やんだよ。そうしてシリトリゲームやけん玉をみんなでしてたら、おじさんが焼き鳥のボンジリとかイカとか餃子を焼きだしたので、またまた食べ始めたんだ。
なんだか、お昼と夕飯が一緒みたいになっちゃって、おとなもポンポンが満杯になって、「これ以上入らない、参ったー」と言ってたよ。眠くなったので、夕方にはみんなと別れたよ。ボクはもっと食べられたんだけどね。