山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

伸びやかに緩やかに!!

2023-06-26 22:28:45 | 市民活動・まち育て

  第4日曜日はプレイパーク(冒険遊び場)の定例日。10時ごろから10組近くの親子がチラホラ集まってくる。そこにオイラのようなジイジも参入する。お昼にはいつもの羽釜のご飯に味噌汁が焚き火など直火でつくられる。隅っこの方では女子中学生がお母さんが薄くスライスしたジャガイモを油で揚げてポテトチップを作っている。

               

 黙々とその中学生がポテチを揚げていく姿が穏やかな中山間地の空気とマッチしている。全国のニュースでは悲惨な殺害・傷害・強盗が毎日のようにひしめき合っているし、世界もそれ以上の深刻な戦争と環境破壊が繰り返されている。その同じ地球で、この穏やかで伸びやかなプレイパークという空間はなんと居心地がいいのだろう。

  

 オイラは畑から持参したハーブ2種類をブレンドしたハーブティーを飲みながら目の前に見えるニワトリの動きに心をあたためる。もちろん、七輪でお湯を沸かして生のミントを投入して、みんなにも味わってもらう。いつもなら、コーヒーの生豆をフライパンで焙煎したコーヒーを飲んでもらうのだが、きょうは初参加で師匠の黒ちゃんが抹茶のお茶を振舞ってくれた。

           

 そのうちに、子どもたちがニワトリが卵を産んだよと歓声を上げていた。さっそく大人たちが見に行くと確かに立派な褐色の卵が日陰の繁みに産まれていた。定例会があるたびに、十羽ほどのニワトリを運んでくれる西田夫妻の配慮がいつもながらありがたい。

   

 子どもたちは、ドラム缶風呂に入ったり、廃車の軽トラックプールに入ったり、そこからベニヤ滑り台を上り下りしたり、じつにたくましく伸びやかに過ごしたのだった。人数的には少なかった子どもだが、用意された環境は見事に子どもたちを満足させるものだった。

 オイラは新島直送の「クサヤ」を焚き火で焼く。初めて食べた人もいたし、クサヤに誘われてやってきたという人もいた。また、こぼれ種で芽を出したゴーヤの苗二十数個を持ち込んでお土産とした。

           

 そのうちに、この日が誕生日だった子どもにケーキが運ばれた。みんなで歌を歌って誕生を讃え、ケーキを分け合った。野外での最高のバースデーとなった。こうした経験値の数々は子どもにもおとなにも穏やかな心の風景を刻んでいくに違いない。「勝手連」応援団のオイラとしても、「ジコチューミーイズム」を払拭するうえでもジイヤの存在価値を確認する世界でもある。

 

 

 

 

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