雑草園ともなっているバタフライガーデンではあるが、昨年3月に植栽したアジサイに花が咲き始めた。ほとんどが挿し木からだが、総数は50本を超える。半数が花をつけている。今は薄いブルーを愛でる時期でもある。さいわい、今のところシカの侵入の形跡はないので食害はない。
生育の悪かった5・6本は手持ちのアジサイと差し替えして植え付けた。なかには、草刈り機で間違って切ってしまったのも含まれる。街中では満開のアジサイではあるが、わが山里のガーデンは今月中旬以降となりそうだ。また、実生から自然に芽が出た「ノリウツギ」を昨年初秋に大量に移植したが、それも初めての開花を期待しているところだ。
意外にというと本人には失礼だが、「ヤマアジサイ」の花色の変化も見ものでもある。白からやや青、それから赤に変化する「紅・くれない」という品種が見事だ。「墨田の花火」のようにヤマアジサイの園芸種は形も多様なのも見どころの一つだ。
植栽したアジサイの間に、「マツモトセンノウ」が咲いていた。昨年、半額のバーゲンで買ってきたものだ。バーゲンの多くはうまく生育しない運命にあるが、このマツモトセンノウは元気が良かった。茎が黒っぽくて花が赤橙色であるのも日本離れしている。
花弁をよく見ると、ハート型で5弁だった。強い直射日光を嫌うというが、雑草に囲まれていたのが良かったのかなー?? 同じ仲間には、赤・白・桃の花に筋入り・八重咲などの園芸種もある。
ついでに、5月の連休から長く咲いている「アッツザクラ」もバーゲンで確保したものの一つだった。そろそろ開花の終わる時期が迫ってきた。それにしても、「アッツ島」も「桜」もまったく関係ないのに命名されているのがおかしいところだ。
太平洋戦争中、日本がアッツ島を占領したのを記念したとか、いや、日本軍が玉砕したのを悼んでつけた名前だとか、要するに売るために付けた名前だったというのが真相のようだ。それにしても、植えっぱなしでも力強く生きているのが心強い。