山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

戸を開けたらオニかギンか??

2023-06-14 23:24:16 | 生き物

  10時半ごろいつものように、郵便がポストに届いた音がした。なのでおもむろに、郵便を取りに玄関の戸を開けてポストへ向かう。あっと、さっきまではいなかったはずのトンボを踏みそうになる。よく見たら、黒と黄色のツートンカラーで腹側を見せて転がっている「オニヤンマ」だった。郵便屋さんが届けてくれたとしか考えられない。

    

 しかし、オニヤンマの碧眼の目玉が見当たらない。黒っぽくなった片目だけが残っていた。長さを図ったら95mmもあった。トンボ界最大級の大きなジャンボトンボだ。なにしろ、時速80kmも飛行するというつわものだ。いままで、飛行するオニヤンマを撮ろうとしてもとても無理、なかなか止まってくれない。だから、オニヤンマが飛んでいてもカメラを向けることは諦めていた。

            

 ギンヤンマはなかなか出会うことは少ないが、オニヤンマは水辺に行けば出会うことが幾たびかあった。なぜオニの名前がついたかは定説がないようだが、黒と黄色のカラーから鬼のパンツを連想するところからというのが一般的な解説だ。

            

 しかし、背中側の模様を見てみると鬼の形相が見えてくる。歌舞伎役者の「隈取」のような化粧にも見える。これは大発見と小躍りしたが、とあるサイトに同じような記述があった。残念。

   

 トンボの羽にはナノクラスの凸凹があるという。それが微風でも強風でもスムーズに飛翔できる秘訣だ。最近はその原理を使って大電力用の超小型「マイクロ風力発電」の研究もされ実用化の検討もされつつある。さらには、その羽には微細なナノ構造の突起があり、それによって細菌やカビが付いても破壊できる抗菌作用があるという。こちらはすでにエアコンに取り付けるなどの実用化段階に入っている。トンボの羽の秘密はじつに深い。

コメント
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