夏は携帯用蚊取り線香が必須だ。外作業でこれなしだと蚊の餌食になることは確かなのだ。とくに夕方は危険ゾーンとなる。しかも、夜には部屋でも点火するから、一日に蚊取り線香二巻き以上は消費するので当該企業には大きく貢献している。それでも、体のどこかが痒いから始末が悪い。虫刺され薬は常備薬の王座を占めている。
ところが先日、作業が終了して腰に巻いた携帯用蚊取り線香を取り外そうとしたところ、ヌルヌルしたものが指に当たった。すぐにこの感覚はヤマビルであることが分かった。雑草の海にいたことは確かだからさもありなんだが、素肌を露出していなかったのが幸いだった。
このところ、農作業が終わり汗だらけの作業着や下着を取り換えたときヤマビルに食われることがある。つまり、ヤマビルが服に付いていて白い素肌を見せたときが危険であることが分かった。ヤマビルの猛威は、里山の荒廃と関係する。里山の落葉掻きをしなくなったこと、野生動物の進出、森の荒廃が原因と考えられる。
オラが子どものとき、小池という釣り堀が近くにありそこで太めの「チスイヒル」に吸われたことがあった。これは医療用としても活用されているようだが、現在では農薬の使用により激減しているようだ。35度以上だとヤマビルは絶命するらしい。このところの気温の灼熱化でそれを期待したいが、落葉の陰にいれば絶命は避けられるから、こりゃー、甘い考えだった。