台風6号・7号の長い大雨の連続は人間のパターン化した行動にストップをかけた同期性がある。それは従来の常識なるもの、当たり前とされる人間の行動に異議申し立てをするものだった。忙しい仕事・自然破壊・戦争・拝金主義・新自由主義の格差などにそろそろ大手術のメスをいれるべきだという啓示なのかもしれない。むかしで言えば「祟り」だ。
台風の雨水を溜めてみたら285mmもあった。これだけ降ったら土砂崩れや交通障害は起こるのは当然だ。
わが家に隣接する道路はささやかな川となっていた。ひどいときは200mm~300mmになるときもあるから、今回はわが地域はなんとか持ちこたえたと言えたのかもしれない。そんな中でも、茶の樹やアジサイの上に「コバノボタンヅル」が悠々と綺麗な花を咲き誇っている。じっくり見るとなかなか見事な花なのだが。
久しぶりに、「タカサゴユリ」の開花を観る。台風前には蕾だったが、台風を合図に開花したみたいだ。タカサゴユリは10年前には群落ができるくらい咲き誇っていたが、近隣からもだんだん姿が見られなくなった。テッポウユリより花は大きく力強いが、侵入外来植物としてマークされてもいる。
石垣の下はドクドクと雨水が溢れて夕方になっても衰えない。これを耐え切れないとまさに土砂崩れになってしまう。石垣に隙間があったことが幸いしている。ただし、ときどき蛇が顔を出すこともあるけどね。
その石垣に「キセルガイ」を発見。いつも棲息しているところは決まっているが、雨の日かその翌日かでないと出会えない。石垣に含まれる石灰を食べているらしいが、貴重な陸貝でもある。かくのように、台風の中でも力強く生き抜いている生き物がいる。もちろん、雑草もそれ以上に元気なので、明日から草刈りに本腰を入れないと開通したはずの道がまた消えてしまう。トホホ…。