今月の上旬に植え付けたキャベツとブロッコリーの今は、惨憺たる現状となった。8本あったキャベツはネキリムシにことごとくやられ、残りは1本となってしまった。同じ畝にあったブロッコリーはなんとか生き絶え絶えだが、ヨトウムシの餌食になってしまった。トンネル防虫網をやっていたので安心していたのがうかつだった。
というのも、最近はシカの侵入による防獣柵補修のほうに追われていた経過もある。とにかく、シカは柵の弱点を狙って侵入するという学習効果を生かしているわけだ。もっと近くに効率的な場所があるのにどうもわが畑がお気に入りのようだ。
ハスモンヨトウ(斜紋夜盗、ヤガ科)は、1年間に9世代くらい生育を繰り返すほどのツワモノ害虫でもある。農薬を使わないオラの畑では常連さんでもある。ネキリムシもハスモンヨトウも夜行性ではあるが、ヨトウムシは堂々と昼間から食害しているので、珍しくも当局はその駆除に乗り出した。
やり方は、ピンセットで幼虫を一匹ずつつまんで水中牢に閉じ込めるという刑罰だ。ブロッコリー1本につき平均4匹はいたのではないかと思われる。合計20匹以上は捕殺したことになる。ただし、土中で寝ている夜盗もいるだろうから、監視体制を強化するしかない。
スローライフは忙しい。ちょうど、草刈りも毎日のように日常作業となっているが、さらに栗拾いやミョウガの収穫が始まった。夏野菜の残務整理も山積している。残暑も厳しく熱中症にならないように、水分補給や昼寝はしっかりとるようにしているが、身体能力の衰えはどうにも否定できない。ハアハア言いながらも、手抜きはかなり上手になってきたと胸を張るが。