秋に種を蒔いた「山クラゲ」が大きくなったので収穫する。別名が茎レタスとかステムレタスと言われる中国原産の野菜だ。カルシウム・鉄分たっぷりというので初めて挑戦してみた。市場には出回らない珍しい野菜でもある。茎の太さは根元で3cmくらいだった。かなり固いので食べられるのか心配になる。
葉も食べられるが、本命は茎だ。厳密に言うと、茎レタスを乾燥させたものを山クラゲという。多くは中国産。王様しか食べられなかったので、「皇帝菜」「貢菜」と言われてきた高級食材だ。まずは試しにキンピラ風に調理をしてみる。
生の茎の皮を剝き、スライスしてからフライパンで炒めキンピラ風に調理をする。1本からかなりの量が取れる。確かにザーサイのようなコリコリとした食感がいい。しかし、厚い皮をしっかり剝いていなかったので料理としては失敗だった。硬い繊維は吐き出しながらだったが、柔らかいところはなるほどザーサイを柔らかくしたような食感だった。
和宮様はさっそく、茎の皮を剥いて細く切り出して天日干しにしていた。風に飛ばされないよう材木の重しで固定している。以前、道の駅で干したものを購入し水でもどして調理して食べた経験があるとおっしゃっていた。
その作業過程や天日干しを考えると手間がかかるのは間違いない。日本で生産している所が数少ないのもうなずける。食感がカンピョウに似ているので代用できるのではないかと思われた。とにかく、厚い皮はしっかり削ぎきるのがポイントだ。中国からわざわざ取り寄せなくても十分堪能できる野菜だった。そして皇帝の気分になるのだ?