わが土地に勝手に野生化したエゴマ・ハトムギ・エビスグサの「ご三家」を収穫した。だが、それらを収穫したものを保管する容器や場所をどうするかであたふたしてしまった。かなり嵩張るのでそれを種がこぼれないような入れ物が必要。たまたまお茶を収穫する目の細かい網目の袋が数枚あったのでとりあえずそれを使う。
そしてさらに、駐車場の奥にしまってあった足踏み脱穀機と唐箕を取り出すのに手間がかかった。毎年晩秋に出番があるのだが、やや遅い脱穀作業となってしまった。
もと畑だったところはエゴマが侵出。種はすでにこぼれているのはわかったが、それでも経験則でいえば3割ほどはまだ実が残っている。あちこち散在しているエゴマを収穫していく。以前はエゴマの葉を使って料理もしたがどうも葉が硬いのが気になった。エゴマ油を獲るのもいくつかのハードルがあり、簡単ではないのが分かった。結局、エゴマの種をすりつぶしてゴマにしていくのが近道のように思えた。
足踏み脱穀機で実を採っていくが、種が小さくてはっきり見えないのが不安だった。種以外の残骸のところにたまっているので、箒で丁寧に集めていく。エゴマは中世末期までは灯火の主役だった。菜種油に主役を明け渡したものの、現在は健康志向からその栄養効果が注目されてきた。
唐箕に取り出した種などを入れてハンドルを回していくと、種はしっかり種だけが集まったのにホッとする。唐箕は優れた農具であるのがわかった。電力を使わずに大まかながら分別ができるのが気に入った。地球に負荷かけずに食材を産み出していく生産用具はこれからも注目に値する。
種は0.5mmより小さいかもしれない。ここに油分があるとはなかなか実感できない。外はときおり突風が吹きつける。さいわい、駐車場の屋内で作業をしているので強風が来ても今のところ心配ない。エゴマは別名ジュウネンともいい、食べることにより十年長生きできるということから命名されたといる。だからもっと、レシピを豊富にされていくのが望ましい。わが家でも模索していく宿題となった。