今年は「ノラボウ菜」のこぼれ種の苗が見当たらないなー、と思っていたら5~6本の野生化した苗が健在だった。黒マルチの隣に沿ってけなげな若い苗が育っていた。昨年は30本以上の苗が野生化していたので、近所や友人にどんどん配っていたほどだった。
キャベツがネキリムシにやられた畝の跡が空いていたので、そこに移植してみた。もう、ネキリムシはいないと判断したが、どうだろうか。のらぼう菜が出ていた土壌は固かったの掘り起こした苗ごとその跡の穴に移植する。もちろん、石灰やリン酸などは事前に用意しておいた。
苗の大きさはまちまちだけど、生命力が強いのが頼みだ。みんな真っ直ぐの苗でなく斜めになっているのが玉にきず。それでも、こぼれ種の苗は意外に強いので心配はしていない。いつもだと、大量の種を採取していたけど、最近のこぼれ種からの苗の野生化が続いているので、今回はあまり確保していない。
念のため、予備としてあわてて種をプランターに蒔いておいたが、最近の気候変動の影響はどうであろうか。種から苗を作るのはどうも苦手意識がある。いい加減さを棚にあげたオラの「ぐーたら農法」の弱点がつきまとうからだ。つまり、こぼれ種農法とは本質的には破れかぶれの居直り農作業ということになる。
その意味では、のらぼう菜が飢饉の江戸町民を救ったように、同時にオラの無能を救ってくれる切り札でもあるのだ。そんな願いは今回はどう結果するか、春がやってくるのが怖いくらいだ。