山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

灼熱の夏には冷茶がいい

2015-07-21 20:06:11 | 風景
 なんとか風もあり過ごしやすい夏の一日だった。
 動けば汗が滴るので軽い農作業を選ぶ。
 黒マルチをはがして畝づくりの準備だ。

      
 そんなとき、茶葉に直接氷を入れておく。
 いっぱいではないが、舐めるようにたまった冷茶を飲んでみる。

                          
 これが素晴らしいくらい、旨い。
 高級茶でなくてもこの旨みを味わえる。
 高級茶の一煎目の甘さがある。
 病みつけになり何度もお代わりをしてしまう。

                          
 ゴクリといっぱい飲みたいときは、氷水を入れておく。
 きょうのような暑い時間が長いときは、これがいい。
 つい飲みすぎて胃の調子が悪くなるので、飲みすぎない。
 これが終わってから熱いお湯を入れて、ふつうの煎茶を入れる。
 すると、今まで出ていなかったカテキンが滲み出るという。

      
 台風12号の影響か、雲がどんどん流れていく。
 二日間ようすを見ない間に、キュウリがぐーんと伸びてきた。
 とても食べきれないので、近隣や友人におすそ分けする。

 いよいよ夏本番がやってきた。
         


  
 
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紫イモじゃないよー

2015-07-20 20:11:28 | 農作業・野菜
 先週収穫しておいた紫ジャガイモ。
 まるで、サツマイモの紫イモみたいだ。
 シンプルに茹でて食べてみる。

                
 いくつかに連作障害の症状が出ていたが、とりあえず味には支障はない。
 抗酸化作用のアントシアニンの紫色がヘルシーだ。
 大きさも想像以上に大きかった。

                                  
 枝豆も収穫してみる。
 成長はまちまちだったが、まずまずの味であっという間になくなってしまう。
 枝豆はカメムシとの闘いでもある。

    
 隣のトウモロコシも収穫してみる。
 まだ収穫にはやや早かったが、取り立てのトウモロコシはうまーい。
 そういえば、幼時のときに食べた高級おやつはトウモロコシだった。

                  
 しめはブルーベリーを収穫。
 毎日ポツポツ熟れていくのが面白い。
 つまみ食いしながら収穫する。
 野鳥が来る前にいただいてしまおうというわけだ。

 梅雨明けしたカラッとした暑さに終日草刈りする。
 夏野菜を楽しむ季節でもあり、さっそく氷の入った梅シロップジュースをぐいぐい飲む。
 

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子ども会父母会長を偲ぶ会

2015-07-19 19:42:57 | できごと・事件
 オイラの髪の毛がもう少し多かったむかし、子ども会活動に燃えていた。
 ふつう、子ども会活動と言えば、月1回も活動すれば活発と言われていた。
 その例会を毎週やっていて、さらに子どものリーダー会とか指導員会を入れると、週3回となる。
 それにイベントの準備・打ち合わせや父母との連携をいれると、毎日なにかと用事があることになる。

 そんなときの頼もしい父母会長が、益田さんだった。
 昨年の秋にその益田さんが歯肉癌で亡くなり、先日「偲ぶ会」があった。

       
 熊本の田舎で育った益田さんの行動は、なにをやらせてもサマになった。
 生きたニワトリを料理するというキャンプでは、ニワトリの長い羽を1本抜き、ニワトリの延髄に突き刺す方法を教えてもらった。
 かくのごとく、生きる術をてらいなくこなしてくれる。
 そんな朴訥な優しさが父母からも指導員からもリスペクトされていた。

                 
 益田さんの手は、田舎でのスキルとプレス工で鍛えた労働の賜物だった。
 いつ見ても笑顔を絶やさない人格がそこに溢れていた。
 益田さんから学んだことは、観念やイデオロギーから自分の行動や人間を見るのではなく、いいと思ったらあきらめず訥々と貫いていく心ではないかと思う。

    
 なかなかその境地には達しないが、少しづつ益田さんの領域に近づけたらと地域活動を始めているところだ。
 益田さんが見上げてきた空と耕してきた大地とをいま共有している。
 益田さんの優しさの原点はこういう自然の中で育まれてきたのだと思う。
 その空間を受け止める余裕がない社会は、どんなにテクノロジーやメディアが発展しても幸せ感を産むことはできない。
 そしてきょうも殺人事件が起きてしまう。
 
 
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挿し木を移植する

2015-07-18 20:30:23 | 農作業・野菜
 連日の台風の大雨の最中は、これ幸いと屋根付きの駐車場内で挿し木の移植作業を行う。
 1年前に挿し木したレンギョウとアジサイを1本毎にポット植えにしていく。
 この作業も集落の「居寄プロジェクト」なのだが、今のところひとり作業。
 いずれ近所の国道の路肩に植えていくのだ。

                           
 このレンギョウは、集落の草刈り作業で雑草と一緒に刈り取られていたものを昨年保護したものだ。
 つまり、むかしみんなで植えたレンギョウを忘れてしまっていたのだ。
 それを昨年のアジサイ植え付け作業中に発見して保護してきたというわけだ。

           
 ちょうど、レンギョウの挿し木のポットは30本確保できた。
 確率としては5割くらいの生存率だった。
 厳しい冬をよくぞ生き抜いてくれたものだと感心する。

                            
 いっぽう、アジサイの挿し木のポット植え作業も行う。
 このアジサイは近所の大工さんからいただいたガクアジサイを挿し木にしたものだ。
 挿し木用のアジサイを募集したところ、ひとりだけの反応だったが、しかしそのことがやる気を支えるのだ。

                          
 このアジサイは元気が良いので近々路肩に5・6本植えていくつもりだ。
 アジサイのポット植えを合計すると50本近くになりそうだ。

 昨年植えた「ハナトラノオ」もきょう見たら、路肩で薄紫色の蕾を準備している。
 今月末にはきっといっせいにハナトラノオの華麗な花を見ることができそうだ。
 このことで、集落の人のかかわりがますます変わっていくのではないかと思っている。
 
 
 
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台風直撃だったら大変だ

2015-07-17 19:13:57 | できごと・事件
 台風の大雨で農作業はしばし中断。
 雨のご機嫌を見ながら、キュウリやトマトの誘引をしたり、収穫もギリギリまで行う。
 隣の師匠からナスをいただく。

                                      
 近所の川の様子を見に行く。
 台風が直撃していたら水位があと2mはいっただろうと思われる。
 それにしてもこの濁流に飲み込まれたらとても助からない。

                              
 畑に雨のたまり場ができて流れができていた。
 となりが道草山なのでかなりの雨量が流れてくる。
  茶畑の石垣の隙間からはどくどくと雨水が流れ出る。

                
 山は雨水の保水地でもあるのがわかる。
 国道は雨量による全面通行止めとなったが、昼前には解除となった。
 いまだ断続的な雨が続いている。
 急峻な地形の日本は、この雨で生き物や滋養が流されてしまう。

          
 しかしそこに、森や田んぼがあることでそれを食い止めてきた。
 つまり、自然と人間とのコラボが成立していた。

 日本人は長い歴史をかけてそれを持続してきたが、近代になってから緑を削り農薬・公害をまき散らし、経済成長して現在がある。
 しかしそうした開発や進歩が、人間の幸せ感を増大してきたのだろうか。
 文明やテクノロジーが進歩しているにもかかわらず、ますます人間は忙しさと不安感から脱出できないでいる。
 
 
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顔を洗おうとしたら目の前に

2015-07-16 20:46:10 | できごと・事件
 朝起きて顔を洗おうとしたら、なんと目の前にでかいクモがいた。
 わが家には洗面所がないので台所で顔や手を洗う。
 目の前に干してあったスポンジに張り付いて動かない。
 このところ夜間に活発に動き回り、明かりがついていてもスイスイと出没してくる。
 昨日はオイラの膝の上までやってきて甘えてくるほどだ!?

                                 
 わが家の巨大グモには、アシダカグモとイオウイロハシリグモの二種類がいる。
 網を張らずに走り回ってハエやゴキブリを捕食するというが、現場を見たことはない。
 「しっかり任務を遂行しろよ」と呼び掛けている。

 台風が上陸したというのに、堂々と室内を徘徊する。
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ニンジン・エビイモ・ゴーヤが順調

2015-07-15 21:20:13 | 農作業・野菜
 ニンジンの種を撒いてから順調に芽が出てきた。
 水分をしっかり補給していないと失敗する。
 朝食のジュースには欠かせないニンジンなので大目に植え付ける。

               
 和宮様が野菜の天ぷらを作ってくれた。
 そのニンジンの間引き菜・ナス・ミョウガ、そこに桜えびとのコラボレーションが舌の中で絶妙なハーモニーを奏でる。
 すぐにたいらげる。
 収穫したものをその場で食べられる楽園に酔う。

                            
 園芸店でいただいた「エビイモ」も今のところ順調に葉を伸ばしている。
 サトイモはいまだ芽が出ていないのが気がかり。
 春に植え付けるべきものなので時期を逸したかもしれない。

        
 ここ数年、ゴーヤがうまく生育できなかったが、今回はなんとか順調に伸びている。
 初めてゴーヤを植えたときは食べきれないくらい実ができたので、簡単なものだとたかをくくっていた。
 なにごとも、育てるという行為は謙虚でなければいけないね。

 きょうは梅雨でぐーんと伸び切った雑草の草刈りに暮れる。
 
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日本ミツバチの団結力の勝利

2015-07-14 19:50:09 | 生き物
 和宮様が「ミツバチハウスをすぐに見よ」とのたまうので、畑横にあるミツバチハウスに直行する。
 すると、ハウス入り口に大量の日本ミツバチが集まっていた。
 よく見ていると、キイロスズメバチが突入しようとしていた。

                        
 スズメバチがハウスに近づくと、一斉にミツバチは羽を動かしていた。
 そのうちついにキイロスズメバチは諦めてどこかへ飛んでいった。
 まるで日本のサッカーの集団戦法を見る思いだった。
 テレビで日本ミツバチがそういう行動をすることはわかっていたが、それを見たのは初めてだ。

           
 いっぽう、ムシトリナデシコの花の蜜を吸いに「アゲハチョウ(ナミアゲハ)」が来ていた。
 アゲハといえば地の色がやや黄色がかっているが、このアゲハは見事な白色だ。
 地の白と黒の模様の鮮やかさが見事だ。

                          
 きょうは久しぶりの晴れやかな天気だったので、急いで布団を干す。
 テレビでは39度になった地域が紹介されるほどのきょうの暑さだ。
 しかし、山に囲まれたわが家には風がある。

 ときどき吹く風は家の中より外のほうが涼しい。
 その風にほだされて、雨で伸び切った雑草の波を刈り取っていく。 

 
 
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やっぱりコンクリートジャングルでは癒されないなー

2015-07-13 20:58:57 | 風景
 新橋演舞場は、周りのビル群に埋没しているように見えた。
 直線を基調とする建築物はやっぱり尖った印象を受ける。
 それが緑に囲まれていれば建物も生きるのにね。
 といっても、経済的制約があるから効率的な容器を作らざるをえない。

    
 蝦夷の英雄アテルイに注目してきた市川染五郎のピュアな感性が実現し、舞台上でも表現された。
 そこに、小劇場とコラボした染五郎らの革新性はいままで歌舞伎に興味がなかったオイラをも惹きつける。
 それはまた、歌舞伎の原点であるアンダーグランドな「かぶく」と差別されてきた蝦夷とがスパークしたように思える。

                
 とはいえ、ビル群の林立の経済成長にのっとった演舞場のバーチャルな世界が、今までの演劇の原点を平板にさせてしまったのではないかと思える。
 建築家が活躍した作品が民衆にとってどういう提起があったのかが欠落しているように見える。

                      
 それにしても、大都会は緑が少なすぎる。
 申し訳程度に何本かの樹木は植えてあるが、自然と人間との調和の精神は基本的に削除され、結果的に人間の知的技術力の傲慢さが見どころとなる。

          
 高級料亭がビルの群落に包囲されているのも悲しい。
 演舞場の周りのいくつかもそれを発見できる。
 そそくさと都会を捨て、村に出よう。
 
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「歌舞伎ネクスト」が示す改革 = 「アテルイ」

2015-07-12 09:11:07 | アート・文化
コンクリートジャングルのなかに彷徨ってしまった。
 しかも東銀座にある「新橋演舞場」に向かっている。
 なにしろ蝦夷の英雄「アテルイ」を新しい感覚で歌舞伎をやるというのだから、最後の空席をギリギリゲットして公演を観る。
 当代の若手、市川染五郎・中村勘九郎・中村七之助らが出演するとあって、若い観客が高額のチケットを手にした。

 原作、高橋克彦『火怨』を読んでいたので、おおまかなストーリーは了解している。
 役者の立ち回りの激しさに感心するが、戦闘シーンが多すぎるのが残念。
 ただし、劇団「新感線」の中島かずき・いのうえひでのりコンビのセンスが随所で笑いを取る。
 とりわけ女役の中村七之助の台詞・所作が優れている。

                             
 スーパー歌舞伎とはまた違う「歌舞伎ネクスト」の斬新さが、若い観客の感性を捉える。
 伝統文化とはこうしたイノベーションの試みによって伝統になっていくのを痛感する。
 染五郎が温めてきた「アテルイ」の史実がこうした舞台化されることの意味は大きい。
 とかく歴史は、勝ち組の都合で史実が歪曲されたり、抹殺されたりする。

      
 ヤマト朝廷が成立する前に、東北王朝があったのではないか、という気がしてならない。
 征夷大将軍の官職が古代から江戸までずっとあり続けた裏には、蝦夷に対する掃討の歴史があり、長い間にわたっての抵抗の歴史が隠されている。
 その意味で、以前読んだ『東日流外三郡誌(ツガルソトサングンシ)の秘密』の古文書に注目したい。
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