一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

八幡岳 ……アケボノソウ、ツルニンジン、レモンエゴマなどの花々を楽しむ……

2024年09月28日 | 八幡岳・女山(船山)・眉山


9月27日(金)

先日(9月23日)天山に登ったときは祝日だったので、
静かな山歩きを好む私は朝駆けをしたのだが、
下山すると駐車場はほとんど満車状態で、
驚いたことにそのほとんどが県外ナンバーの車であった。
秋の花が咲き揃うこの時期の天山は、平日でも登山者が多い。
今日は天山を避けて、八幡岳へ行こうと思った。
八幡岳も(天山に負けず劣らず)秋の花が多く咲くからだ。
しかも、登山者はほとんどいない。

いつものように大平展望所に立ち寄る。
“蕨野の棚田”はもう稲刈りを終えていた。


ヒガンバナが咲いていたので、一緒にパチリ。


いいね~


“池高原”に到着。




今日は、秋の花々を目的に“私の山歩道”を歩くつもりなのだが、
一応、八幡岳山頂は踏んでおこうと思い、山頂へ。


ここからスタート。


いざ、“私の山歩道”へ。


ノダケ、


オミナエシ、


オトコエシを見ながら歩いていると、


カラスノゴマを発見。
出逢えそうで、出逢えない花。


ありふれた花……と思いきや、
京都府では、絶滅危惧種、
宮城県、長野県、鳥取県では、準絶滅危惧 (NT)、
新潟県では、絶滅の恐れのある地域個体群、
鹿児島県では、分布特性上重要な種に指定されるなど、
案外、貴重な植物なのである。


こちらは、(ゴマつながりで)キツネノゴマ。


白花もあった。


オカダイコンはあちこちで見ることができた。


オカダイコンに少し似ているシュウブンソウ(秋分草)も見ることができた。
和名は「秋分の日」の頃に花を咲かせるからであろう。


先日見つけたヤナギアザミは、まだ咲いていた。
九州では、
佐賀「準絶滅危惧種」(佐賀県レッドリスト2020 植物編)
熊本「絶滅危惧ⅠB類 (EN)」(レッドデータブックくまもと2019)
宮崎「絶滅危惧Ⅱ類 (VU-r,g)」(2015年度改訂版レッドリスト)
鹿児島「絶滅危惧Ⅱ類」(平成26年改訂レッドリスト)
と、絶滅が危惧されている植物。


花も美しい。


ヤブランの花も咲いていた。


今、八幡岳では、キバナアキギリの花がピークを迎えていて、


あちこちで見ることができる。


アキチョウジもたくさん咲いている。


キブシの実もあちこちで見かかた。


カラスウリも秋色を見せてくれていた。


ムカゴも採り放題。(笑)


嬉しいことに、ツルニンジンの花も見ることができた。


大好きな花なので嬉しい。


蕾もあったので、もうしばらくは楽しめそうだ。


この時期はツル性の植物が目立っていて、
ノササゲや、


ヤブマメの花も見ることができた。


ヒキオコシや、


レモンエゴマの花も咲き始めていて、


逢えて嬉しかった。


マユタテアカネ(雌)や、


アサギマダラなどの昆虫にも逢うことができた。


嬉しい。


ジャゴケなどがある湿地に行くと、


ツリフネソウ、


ミゾソバ、


ミズタマソウなどが咲いていて、


なんと、マツカゼソウにも逢うことができた。
天山では見たことがあるが、八幡岳では初見。


八幡岳のアケボノソウは、まだほとんどが蕾であったが、


よ~く探すと、花を見つけることができた。


いいね~


こちらは、(まだ開き切っていない)4弁の花。


一番美しかったのは、この花。


まさに開き始めといった感じ。


今日は下山するまで誰にも会わずに花散策を楽しむことができた。
今日も「一日の王」になれました~

この記事についてブログを書く
« 西加奈子『くもをさがす』 …... | トップ | 23歳の若さで亡くなった土佐... »