一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天拝山~基山 ……低山の楽しみがぎっしり詰まった縦走路を歩こう……

2010年11月28日 | その他・佐賀県外の山
本当の映画好きは、ハリウッド超大作より、ミニシアター系の繊細な作品を愛する。 本当の文学好きは、ベストセラー小説より、あまり知られていない小さな物語を愛する。 そして、本当の山好きは、誰もが行く有名山よりも、裏山・里山のような低山を愛する。 ……これは、私がこれまで映画を見、本を読み、山を歩いてきて辿り着いた、ひとつの真実。 フクジュソウだ、ミヤマキリシマだ、紅葉だ、霧氷だと、一年中、有名な山ば . . . 本文を読む

映画『行きずりの街』 ……小西真奈美の黒い瞳が私をとらえて離さない……

2010年11月25日 | 映画
小西真奈美を初めて見たのは(とは言っても、もちろんTVでなんだけれども……)、 2002年(平成14年)の4月から6月までフジテレビ系で放送された、火曜9時枠の連続ドラマ『整形美人。』においてであった。 その前にも、NHKの『ちゅらさん』や、日本テレビの『新・星の金貨』などにも出演していたらしいが、私は知らなかった。(というかドラマそのものを見ていない) 『整形美人。』は米倉涼子が主演で、椎名桔平 . . . 本文を読む

中山仙境 ……絶景と絶叫、スリル満点の岩稜で遊ぶ秋の一日……

2010年11月21日 | 山岳会時代の山行
国東半島の周辺には、低山ながらも険しい岩峰の連なりがいくつもある。 3年前の2007年12月に、からつ労山の月例山行で、鋸山の異名をもつ田原山に登った時、その近くにある中山仙境にもぜひ登りたいと思った。 佐賀勤労者山岳会が編んだ『SAGAの山あるき。』(佐賀新聞社)では、佐賀県内の57座の山を紹介した後に、なぜか県外の山を4座だけ採り上げている。 小岱山、九千部山、三俣山、そして中山仙境である。 . . . 本文を読む

「鬼ノ鼻山~聖岳」往復縦走 ……里山の秋を存分に楽しむ……

2010年11月18日 | 鬼ノ鼻山・聖岳
今日も、佐世保に行く前に、山を歩こう。 午前中の短い時間の登山なので、また天山にしようかとも思ったが、自宅からもっと近い鬼ノ鼻山には最近登っていなかったので、鬼ノ鼻山に行くことにする。 鬼ノ鼻山山頂から聖岳山頂までもそれほど時間がかからないので、往復縦走して里山の秋を存分に楽しもうと思う。 天ヶ瀬ダムから歩き出す。 この天ヶ瀬ダムから見る天山は、いつ見ても素敵だ。 ダムの周辺に、スミレの群生地 . . . 本文を読む

五木寛之『僕が出会った作家と作品 五木寛之選評集』 ……叱られている私……

2010年11月14日 | 読書
金曜日の夜から、長女が子供を連れて遊びに来ていた。 孫ももう2歳半になった。 よく喋るし、元気よく走り回る。 「ジイジ、ジイジ」 と私に一緒に遊ぶことをせがむ。 他人に「ジジイ」と言われれば腹が立つが、孫に「ジイジ」と言われると嬉しいのだから勝手なものだ。 48歳の配偶者も、「バアバ」と呼ばれて喜んでいる。 ということこで、ジイジは孫と遊ぶことになり、本日の登山はお休み。 今日は、孫と日がな一 . . . 本文を読む

作礼山 ……目に痛いほどの錦繍の森を経て、彩りに包まれた山上の池へ……

2010年11月11日 | 作礼山
今日は朝から雨が降っていた。 雨の日の登山を厭わない私だが、紅葉を見るにはやはり晴れた日の方が好い。 里山歩きとて、どんよりと暗い山より、明るく色彩に富んだ山の方が気持ちが好いに決まっている。 今日は登山を諦め、早朝より、山積している用事を片付けることにする。 〈今日のブログは、久しぶりにブックレビューでも書くことにするか……〉 と、ひとりごちながら家を出る。 帰宅したのは午後2時を回っていた。 . . . 本文を読む

由布岳(日向岳~東峰~西峰~飯盛ヶ城) ……極上の秋山へようこそ……

2010年11月07日 | その他・佐賀県外の山
11月の第一日曜日登山の行き先を考えていた時、 アキさんから、 「紅葉狩りを期待!」 とのメールが…… くじゅうなど、標高の高い山域はもうすでに紅葉は終わっている。 里山などの低山は、まだこれから……といった感じ。 さて、どこにするか? その時、ふと、「由布岳」のことが思い浮かんだ。 〈あの自然観察路を通って日向岳へ向かうコースは、今が絶好の紅葉狩りの時期ではないだろうか……〉 くじゅう山群などの . . . 本文を読む

沓掛山~星生山~中岳~天狗ヶ城~久住山 ……くじゅうの秋に溺れる……

2010年11月03日 | その他・佐賀県外の山
今年はどの山域も紅葉がいまいち冴えない。 おまけに紅葉ピークの各週末が雨や風に苛まれ、紅葉を満喫した人は少ないのではないだろうか…… いろんな人のHPやブログを見ても、満足した様子が見られない。 不満の色が窺える。 まあ、そんな年もあるということだ。 秋の山の楽しみは、紅葉だけではない。 高い空、 澄んだ空気、 柔らかな日差し、 心地よい風…… 晩秋に向かうこれからは、紅葉にこだわるまい。 (と言 . . . 本文を読む