天山へ登りたくなった。
ヤマトキソウに逢いたくなったからだ。
天山には、シリーズ「麓から登ろう!」の第2弾で、小城駅から登っている。
さて、今回はどこから登るか……
どの山にも登山口はある。
大抵、車道の終点に登山口があり、
そこには駐車場やトイレなどがあったりする。
普通の登山者は、ガイドブックに載っている既成の登山口を参考に計画を組む。
何も考えなくて済むし、楽だからだ。
だが、山に登る際の . . . 本文を読む
数人の山友から、
「映画『127時間』をどう見ますか?」
との質問メールが来た。
まだ見ていなかった(というか、見に行く予定がなかった)し、
できればスルーしたいと思っていたので、
山友からの「当然見に行くだろう」みたいな感じの質問には、正直困った。
単独行の青年が、
身動きのとれない断崖で、
生と死のはざまで127時間を過ごす……
という、実話をもとにした作品であるのだから、
山好き人間なら、本 . . . 本文を読む
シリーズ「麓から登ろう!」の7回目は、虚空蔵山。
とは言っても、虚空蔵山と名の付く山は全国に30座以上もあるし、
西彼杵半島や、有明海と大村湾に挟まれた一帯には、なんと5座もある。
で、今回登るのは、
この一帯で最も標高が高く、
「九州のマッターホルン」と称されている、
かの虚空蔵山(608.5m)である。(説明しなくても判るよね。でも九州以外の人たちの為に、一応……)
虚空蔵山の主な登山口 . . . 本文を読む
山小屋を舞台にした連作短篇集である。
同じ笹本稜平の前作『未踏峰』では、
どこに勤めてもうまくいかない若者3人を、
北八ヶ岳にある山小屋の主人が雇い入れ、指導し、
ヒマラヤの未踏峰の山頂を目指す……というものであった。
今回の『春を背負って』(文藝春秋/2011年5月30日刊)では、山小屋の舞台を奥秩父に移している。
アルプスでもなく八ヶ岳でもなく、奥秩父というところに、この作品の持ち味がある。
. . . 本文を読む
梅雨、真っ只中である。
本当によく降る。
今日は、朝から用事があったが、午後に2時間ほど時間ができた。
で、近くの山に遊びに行った。
「えっ、こんなに降ってるのに行くの?」
と、二女が驚いていた。
それほどの雨であった。
だが、行くのだ。(笑)
徒歩日本縦断の旅をしたとき、北海道では雨に祟られた。
北海道を歩いていた約1ヶ月の間、私はずっと雨に濡れながら歩いていた。
なかでも石狩平野を歩いた日は . . . 本文を読む
雨の日曜日、長女と二女、それに孫二人と一緒に楽しいひとときを過ごす。
皆が昼寝した午後、私は自分の部屋で本や雑誌の整理をする。
古い雑誌を手に取ると、ついつい読み耽ってしまい、なかなか捗らない。
今日、興味深く読んだのは、『文藝春秋』2005年6月号の[証言1970-72]という特集。
1970年、1971年、1972年の3年間のことは、誰もが不思議とよく憶えている。
三島事件、よど号ハイジャ . . . 本文を読む
佐世保にある烏帽子岳について、
今年の2月23日に、
「こんな素晴らしい山がなぜガイド本に載っていないのか」(コチラを参照)
と吠えた。(笑)
ガイド本とは、山と溪谷社の『新・分県登山ガイド41 長崎県の山』のことである。
まあ、詳しい内容は前回のレポートを読んでもらうとして、
今日は、その第2弾。
前回、
「次回は日宇ルートを歩きたい」
という言葉で締めくくっている。
すぐに日宇ルートを歩く . . . 本文を読む
1995年に徒歩日本縦断をしたとき、
旅先から原稿を送るという形で、
一週間に一度、地元の新聞に紀行文を連載していた。
その旅のレポートで、私は、函館でのことを次のように記している。
8月23日の早朝に長万部を出たぼくは、25日の午後には函館に到着した。
この長万部~函館間は、交通量が多い上に、歩道が少なく、歩いていてとてもコワかった。
北海道の車は高速道路並みのスピードで走る。
それに追い抜き . . . 本文を読む
この作品は、
6月11日公開の映画であるが、
九州(福岡・熊本・鹿児島)が舞台の作品ということもあって、
全国公開よりも1週間早く、
6月4日より、
九州での先行上映が始まった。
本作は、九州新幹線の開通に合わせたJRとのタイアップ企画ということで、
私としては、正直、あまり見たいとは思わなかった。
これまでにも企業とタイアップした作品は多く作られているが、
あまり成功作はない。
〈この作品 . . . 本文を読む
シリーズ「麓から登ろう!」も6回目。
今回は、黒髪山系。
黒髪山にするか、青螺山にするか、腰岳にするか……
と考えていたのだが、黒髪山系の山は、ひとつひとつがそれほど大きくない。
麓から登ったとしても、さほど時間はかからない。
ならば、黒髪山系として、端から端まで縦走するのはどうだろう。
これだと、ちょっと時間がかかり過ぎるかもしれないが、
なんだか面白そうだ。
黒髪山系大縦走は2度体験しているが . . . 本文を読む