最初に結論から言ってしまうと――
「傑作」である!
珠玉の三編が収められている山岳ミステリー集である。
「黒部の羆」「灰色の北壁」「雪の慰霊碑」
どれも原稿用紙に換算すると150枚ほどの作品で、短編というより中編だ。
だが、読み応えは長編に引けをとらない。
どれも緊迫感あふれる作品である。
掲載されている順に読んだ。
「黒部の羆」を読了後、満足感が体に広がった。
他の二編を読んでいないのに、これ . . . 本文を読む
どうしても見たい映画だった。
この映画、佐賀では上映していない。
そこで福岡まで行ってきた。
天神にある【KBCシネマ1・2】――小さな映画館だが、良質な作品を上映している。
『運命を分けたザイル』は、世界中で大ベストセラーを記録したノンフィクション文学「死のクレバス アンデス氷壁の遭難」を完全映画化したものである。
壮大なサバイバルとアドベンチャーの実話が、『ブラック・セプテンバー』でアカデ . . . 本文を読む