一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

初めてお越し下さった方へ

2030年01月01日 | 「一日の王」とは…
詩人で山のエッセイを多く書いた尾崎喜八(1892~1974)の著書に『山の絵本』(岩波文庫)というのがあります。 この本の巻末に、私の好きな「一日の王」という文章が収められていて、このタイトルを借りました。 「一日の王」という言葉は、元々はフランスの詩人ジョルジュ・シェーヌヴィエールの詩集の「一日の王の物語」からきているようです。 山に登るだけで、誰もが「一日の王」になれる…… 山が好きな人 . . . 本文を読む

人生の一日(7) ……70歳の私の読書法……

2025年03月02日 | 人生の一日
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆)という本を、 図書館から借りて読んだ。 私は働いていても本はこれまで読み続けてきたので、 「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」という疑問自体を「なぜ」と思った。(笑) 身も蓋もない言い方になるが、 働いている人でも読む人は読だろうし、 働いていない人でも読まない人は読まないと思う。(コラコラ) 一歩(百歩?)譲って、 「働いている . . . 本文を読む

八幡岳 ……オオキツネノカミソリの葉が出てきて、フキノトウも顔を出した……

2025年03月01日 | 八幡岳・女山(船山)・眉山
3月1日(土) 今夜から雨が降り出し、 3月5日(水)まで雨の日が続くとの予報なので、 今日の昼間に山へ行くことにした。 土曜日なので、天山や作礼山は登山者が多いだろうと予想し、 週末でも登山者が比較的少ない八幡岳に登ることにした。 いつものように「大平展望所」に立ち寄る。 “蕨野の棚田”の眺め。 いつもの場所で八幡岳を眺めるが、 ガスっていて見えず。 アオモジの蕾をパチリ。 . . . 本文を読む

最近、驚いたこと(33) ……車の「高齢者マーク」は何歳から付けるのか?……

2025年02月28日 | 最近、驚いたこと
高齢者マークとは、正式名称を「高齢運転者標識」と言い、 普通自動車運転免許を所持し、 実際に運転する機会がある高齢ドライバーに車の前後に表示するように推奨されている。 「シルバーマーク」「四つ葉マーク」「もみじマーク」などと呼ばれることもある。 現在、高齢者マークは2種類あり、 主流になっているのはコチラ。 四つ葉のクローバーと、「シニア」の頭文字である「S」を掛け合わせたデザイン。 黄 . . . 本文を読む

最近、驚いたこと(32) …『魔の山』を読んでいると、いつも何かを思い出す…

2025年02月27日 | 最近、驚いたこと
トーマス・マンの『魔の山』を読んでいて、非常に驚かされるのは、 学術論文のような文章が少なからずあること。 『魔の山』の第五章・第7節「まぼろしの肢体」で、 主人公ハンス・カストルプの関心は解剖学や生理学へ向かい、 高価な学術書を注文して取り寄せ、「生命とは何か」と問い始める。 この「生命とは何か」という問いは、(「時間とは」という問いと共に) 『魔の山』全編で繰り返されるテーマとも言え、重要 . . . 本文を読む

腰岳 ……黒曜石やアオモジの蕾を見ながら登り、山頂からの展望を楽しむ……

2025年02月26日 | 黒髪山系
2月26日(水) 今日は、伊万里方面に用事があったので、 ついでに腰岳に登ることにした。 腰岳に登るのは久しぶりなので、調べてみると、 2013年7月に、5回目の黒髪山系大縦走をしたときに登ったのが最後のようで、 実に12年ぶりであった。 腰岳は、 北松浦半島、佐賀県伊万里市の南部にある、標高487.7メートルの山で、 黒髪山系の端っこにある。 英山の麓から歩き出して黒髪山系大縦走をした . . . 本文を読む

一人読書会『魔の山』(トーマス・マン)⑤ ……第五章は、到着後7ヶ月目迄……

2025年02月25日 | 一人読書会
『魔の山』読了計画の5回目。 今回は382頁から706頁までの第五章を(5日をかけて)読んだ。 第一章が、ハンス・カストルプのベルクホーフ到着当日、 第二章は、ハンス・カストルプの少年時代、 第三章は、ハンス・カストルプのベルクホーフ到着2日目が、 第四章は、到着3日目から3週目の直前までが描かれている。 第五章には、 「永遠のスープと突然の光明」 「『あ、見える』」 「自由」 「水銀の気ま . . . 本文を読む

人生の一日(6)  ……70歳になって、生きるのが楽になった……

2025年02月24日 | 人生の一日
60歳になって、体力はガクッと落ちた。 65歳になって、体力はガクッガクッと落ちた。 70歳になって、体力はガクッガクッガクッと落ちた。(笑) いやはや、ビックリするほど体力は落ちます。 笑い事ではなく、 〈60歳のときはまだまだ若かった〉 と思えるほどに、70歳になってからの体力の低下は半端ないのだ。 だが、良いこともあって、 それは、精神的なもので、 「何事にも頓着しなくなった」というこ . . . 本文を読む

映画『手に包む』……「陶都」(佐賀県有田町)を舞台にした木村菜月監督作品……

2025年02月23日 | 映画
昨年(2024年)の8月に佐賀県有田町で撮影された、 京都芸術大学芸術学部映画学科15期生(木村組)の卒業制作の映画『手に包む』が、 2月23日(日・祝)に、 佐賀県立九州陶磁文化館講堂にて、上映されるという知らせが入った。 『手に包む』有田町 上映会 【日程】2025年2月23日(日・祝) 【時間】1部 10:30開場 11:00上映開始      2部 13:30開場 14:00上映開 . . . 本文を読む

最近、驚いたこと(31) ……「第20回NHK紅白歌合戦」を観て感涙する……

2025年02月22日 | 最近、驚いたこと
NHKの“放送100年企画”として、 懐かしの「NHK紅白歌合戦〜第20回」(1969年)のリマスター版が、 今年(2025年)の2月11日に放送された。 放送当日に新聞のテレビ欄でこのことを知ったので、 〈えっ、あの「第20回NHK紅白歌合戦」が本当にリマスター版で放送されるの?〉 と、驚き、歓喜したのだった。 昨年(2024年)の12月14日~15日にも、 懐かしの「NHK紅白歌合戦〜 . . . 本文を読む