詩人で山のエッセイを多く書いた尾崎喜八(1892~1974)の著書に『山の絵本』(岩波文庫)というのがあります。
この本の巻末に、私の好きな「一日の王」という文章が収められていて、このタイトルを借りました。
「一日の王」という言葉は、元々はフランスの詩人ジョルジュ・シェーヌヴィエールの詩集の「一日の王の物語」からきているようです。
山に登るだけで、誰もが「一日の王」になれる……
山が好きな人 . . . 本文を読む
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆)という本を、
図書館から借りて読んだ。
私は働いていても本はこれまで読み続けてきたので、
「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」という疑問自体を「なぜ」と思った。(笑)
身も蓋もない言い方になるが、
働いている人でも読む人は読だろうし、
働いていない人でも読まない人は読まないと思う。(コラコラ)
一歩(百歩?)譲って、
「働いている . . . 本文を読む
3月1日(土)
今夜から雨が降り出し、
3月5日(水)まで雨の日が続くとの予報なので、
今日の昼間に山へ行くことにした。
土曜日なので、天山や作礼山は登山者が多いだろうと予想し、
週末でも登山者が比較的少ない八幡岳に登ることにした。
いつものように「大平展望所」に立ち寄る。
“蕨野の棚田”の眺め。
いつもの場所で八幡岳を眺めるが、
ガスっていて見えず。
アオモジの蕾をパチリ。
. . . 本文を読む
高齢者マークとは、正式名称を「高齢運転者標識」と言い、
普通自動車運転免許を所持し、
実際に運転する機会がある高齢ドライバーに車の前後に表示するように推奨されている。
「シルバーマーク」「四つ葉マーク」「もみじマーク」などと呼ばれることもある。
現在、高齢者マークは2種類あり、
主流になっているのはコチラ。
四つ葉のクローバーと、「シニア」の頭文字である「S」を掛け合わせたデザイン。
黄 . . . 本文を読む
トーマス・マンの『魔の山』を読んでいて、非常に驚かされるのは、
学術論文のような文章が少なからずあること。
『魔の山』の第五章・第7節「まぼろしの肢体」で、
主人公ハンス・カストルプの関心は解剖学や生理学へ向かい、
高価な学術書を注文して取り寄せ、「生命とは何か」と問い始める。
この「生命とは何か」という問いは、(「時間とは」という問いと共に)
『魔の山』全編で繰り返されるテーマとも言え、重要 . . . 本文を読む
2月26日(水)
今日は、伊万里方面に用事があったので、
ついでに腰岳に登ることにした。
腰岳に登るのは久しぶりなので、調べてみると、
2013年7月に、5回目の黒髪山系大縦走をしたときに登ったのが最後のようで、
実に12年ぶりであった。
腰岳は、
北松浦半島、佐賀県伊万里市の南部にある、標高487.7メートルの山で、
黒髪山系の端っこにある。
英山の麓から歩き出して黒髪山系大縦走をした . . . 本文を読む
『魔の山』読了計画の5回目。
今回は382頁から706頁までの第五章を(5日をかけて)読んだ。
第一章が、ハンス・カストルプのベルクホーフ到着当日、
第二章は、ハンス・カストルプの少年時代、
第三章は、ハンス・カストルプのベルクホーフ到着2日目が、
第四章は、到着3日目から3週目の直前までが描かれている。
第五章には、
「永遠のスープと突然の光明」
「『あ、見える』」
「自由」
「水銀の気ま . . . 本文を読む
60歳になって、体力はガクッと落ちた。
65歳になって、体力はガクッガクッと落ちた。
70歳になって、体力はガクッガクッガクッと落ちた。(笑)
いやはや、ビックリするほど体力は落ちます。
笑い事ではなく、
〈60歳のときはまだまだ若かった〉
と思えるほどに、70歳になってからの体力の低下は半端ないのだ。
だが、良いこともあって、
それは、精神的なもので、
「何事にも頓着しなくなった」というこ . . . 本文を読む
昨年(2024年)の8月に佐賀県有田町で撮影された、
京都芸術大学芸術学部映画学科15期生(木村組)の卒業制作の映画『手に包む』が、
2月23日(日・祝)に、
佐賀県立九州陶磁文化館講堂にて、上映されるという知らせが入った。
『手に包む』有田町 上映会
【日程】2025年2月23日(日・祝)
【時間】1部 10:30開場 11:00上映開始
2部 13:30開場 14:00上映開 . . . 本文を読む
NHKの“放送100年企画”として、
懐かしの「NHK紅白歌合戦〜第20回」(1969年)のリマスター版が、
今年(2025年)の2月11日に放送された。
放送当日に新聞のテレビ欄でこのことを知ったので、
〈えっ、あの「第20回NHK紅白歌合戦」が本当にリマスター版で放送されるの?〉
と、驚き、歓喜したのだった。
昨年(2024年)の12月14日~15日にも、
懐かしの「NHK紅白歌合戦〜 . . . 本文を読む