一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

馬渡島・番所ノ辻 ……玄界灘の美しき島にある一等三角点の秀峰……

2010年08月29日 | その他・佐賀県の山
8月も下旬だというのに猛暑が続いている。 「こんな時は、山よりも海でしょう」 ということで、海に行った。 いや、海に行ったけれども、実は山に行った。 いやいや、山に行くために海に行った。 いやいやいや、海にある山に登るために海に行った。 (何言うとんねん) 暑さで、何を言っているのか自分でも分からなくなってきた。 以前より気になっている山があった。 ガイドブックに載っている佐賀県の山はほとんど登 . . . 本文を読む

天山 ……秘密の散歩道を歩いてみたら、いろんな花に出逢えたよ……

2010年08月26日 | 天山・彦岳
今日も佐世保に行く前に早朝登山。 朝6時に家を出る。 向かう先は天山。 今、天山には、 マツムシソウをはじめ、 キュウシュウコゴメグサ、 シギンカラマツ、 シラヤマギク、 オミナエシ、 ホソバシュロソウ、 オトギリソウ、 ヤマホトトギス、 イタドリ、 ボタンヅルなどが咲いている。 そして、8月下旬頃から、私の大好きな「ツルリンちゃん」こと、ツルリンドウが咲く。 地味な花だけど、よ~く見ると、とても . . . 本文を読む

多良山系・平谷沢 ……沢を登る楽しさ、水と戯れる喜び、渓を歩く心地よさ……

2010年08月22日 | 山岳会時代の山行
人生に確かなものは少ない。 不確かなものに囲まれて、我々は生活している。 何が虚で、何が実か? 曖昧模糊とした現実の中で、我々はしばし呆然と立ち尽くす。 この世の中に、確実に「これはこれだ」と断言できるものがどれだけあるだろうか? 断言できるものを、我々はどれだけ持っているだろうか? 猛暑の夏、外に出ることもなく冷房の効いた部屋で寝ころんでいるアナタ…… (そうアナタのことです) そんなアナタは、 . . . 本文を読む

映画『パーマネント野ばら』 ……美しい港町で起こった、ある切ない恋の物語……

2010年08月19日 | 映画
映画『パーマネント野ばら』の原作は、西原理恵子の漫画だ。 西原理恵子の出身地は、高知県。 (映画とは関係ないけれど)高知県は多くの漫画家を輩出している。 「高知県 漫画家」のキーワードで検索すると、驚くほど多くの漫画家の名が出てくる。 だが、残念なことに、私は漫画をあまり読まないので、その漫画家の名をほとんど知らない。(笑) その無知な私でも、 横山泰三、横山隆一、青柳裕介、岩本久則、黒鉄ヒロシ、 . . . 本文を読む

平尾台(大平山・貫山・広谷湿原) ……自生種のキキョウに逢いたくて……

2010年08月15日 | その他・佐賀県外の山
20年前に出版された『佐賀の野草』(貞松光男/佐賀新聞社)の「キキョウ」の項には、次のように記されている。 やや高いところの草原に生える。そんなところの道端近くに咲いているのを見るとついうれしくなる。よくもまあご無事で、というわけだ。しかし、明日の生命はわからない。今日までの無事を祝ってあげたいわけである。だれだって、こんな美しい花を見たら、手折りたくなる気持ちを抑え切れないのではなかろうか。こ . . . 本文を読む

天山・八幡岳・登吾留山 ……空の青と、雲の白と、山の緑が目に染みた日……

2010年08月08日 | 天山・彦岳
富山から帰って最初の日曜日、平六さんと山に登った。 「剱・立山・大日」ソロトレッキングの報告を兼ねた花観察登山。 天山で、マツムシソウを、 八幡岳で、オオキツネノカミソリを、 登吾留山で、ノヒメユリを楽しんだ。 私はソロトレッキングから帰って数日しか経っておらず、平六さんも海外(台湾・香港・中国)出張から帰って来られたばかりで、お互い少々お疲れモード。(笑) ゆるゆる登山と相成りました。 天山の上 . . . 本文を読む

「剱岳・立山連峰・大日三山」ソロトレッキング ⑤大日小屋から称名滝へ

2010年08月04日 | 北アルプス(剱岳・立山三山・大日)単独行
昨日、大日小屋に到着した時は、ガスっていて周囲の風景は見えなかった。 朝起きて、真っ先にしたことは、外を見ること。 「あっ、晴れている!」 この大日小屋から見る剱岳は、特に美しいことで知られている。 4:28 サンダルを履いて外に出る。 朝の爽やかな冷気が頬を撫でる。 眼前に、美しい剱岳のシルエット。 しばし見入る。 登ったことのある山は特に美しく見えるというが、今朝の剱岳は、格別の美しさだ。 . . . 本文を読む

「剱岳・立山連峰・大日三山」ソロトレッキング ④お花畑と雷鳥の大日三山

2010年08月03日 | 北アルプス(剱岳・立山三山・大日)単独行
8月3日(火)は、早朝より行動を開始し、剱岳に登頂後、別山乗越までやってきた。 これから大日三山縦走に向かう。 縦走路の入口に、このような警告板があった。  称名方面  大日平山荘より先  土砂崩れのため  通行止め  復旧未定 そうなのだ。 梅雨の大雨で、大日平から先の急坂が崩落し、称名滝への通り抜けができなくなっていたのだ。 それが、数日前にやっと「解除」になった。 〈これでどうやら大日 . . . 本文を読む

「剱岳・立山連峰・大日三山」ソロトレッキング ③美しく危険な雲上の頂

2010年08月03日 | 北アルプス(剱岳・立山三山・大日)単独行
剱岳が魅力的なのは、美しくて、しかも危険な山だからだ。 ただ美しい山は、たくさんある。 どの山もそこそこ人気があるだろう。 だが、剱岳のような、心臓を濡れた手でわしづかみにされるような、グッと惹きつけられる魅力はない。 それは危険度が違うからだ。 毎年のように死亡事故が起きているのに、多くの登山者が訪れるのは、誰もがこの山に魅入られているとしか言いようがない。 人間も、ただ美しいだけの人間はすぐに . . . 本文を読む

「剱岳・立山連峰・大日三山」ソロトレッキング ②大パノラマの立山連峰

2010年08月02日 | 北アルプス(剱岳・立山三山・大日)単独行
8月2日(月)。 同じ部屋にいた20代の若者は、午前4時頃に出発した。 彼は、朝食は弁当にしてもらっていた。 朝食は午前6時からなので、早く出発する人は朝食を弁当にしてもらえるのだ。 若者の部屋を出て行く音で目が覚めた。 午前4時半頃になると、窓の外が明るくなってくる。 私は午前5時に起床。 朝食まで時間があるので、山荘の周辺を散歩した。 地面が濡れている。 昨夜、雨が降ったそうだ。 でも、今は、 . . . 本文を読む