この半月ばかりの間に、私にとって重大な出来事がふたつあった。
ひとつは、父の死である。
認知症になって10年。
今年になって、体の衰弱が顕著になっていた。
すでに自分では食べることができなくなっていた。
「もうそれほど長くないと思います」
と、医者から言われていたので、覚悟はできていた。
亡くなる数日前に会いに行ったときは、
何を話しかけても、ただ、
「ありがとう」
を繰り返すばかりだった。
あん . . . 本文を読む
この時期、登吾留山には、シライトソウが咲く。
くじゅうなど、県外の山ではシライトソウをよく見かけるが、
佐賀県内では、この登吾留山以外では見たことがない。
佐賀県内で唯一シライトソウを見ることができるのは、登吾留山だけと言っていいだろう。
リーフさんとビスターリさんが登吾留山へ下見に行って下さり、
「5月22日(日)が見頃のようです」
との連絡を受け、
本日の観察会が決まった。
参加したのは、いつ . . . 本文を読む
シリーズ第5弾は、作礼山(887.1m)。
この山も山頂近くまで車道が延びている山で、
麓から登る人は皆無に近い。
山と溪谷社のガイドブックでさえ、
旧版では麓からの道を紹介していたのに、
新版では9合目の駐車場からの道しか紹介していない。
その影響か、今年4月に刊行された『九州百名山地図帳』では、
作礼山は九州百名山のリストから外されている。
だからといって、私としては別段なんの感慨もない。 . . . 本文を読む
ナタリー・ポートマンが、
第83回アカデミー賞の最優秀主演女優賞に輝いた話題作、
『ブラック・スワン』を見てきた。
ニューヨークのバレエ・カンパニーに所属するニナ(ナタリー・ポートマン)は、
元ダンサーの母親・エリカ(バーバラ・ハーシー)の寵愛のもと、
人生の全てをバレエに捧げていた。
そんな彼女に新作「白鳥の湖」のプリマを演じるチャンスが訪れる。
しかし、純真な白鳥の女王だけでなく、
. . . 本文を読む
ごちゃごちゃ言わずに、
北アルプスの大自然を、
大きなスクリーンで、
存分に楽しみましょう!
……といった作品です。(笑)
石塚真一の人気コミック『岳 みんなの山』を映画化したもので、
実は私もこの原作の大ファン。
映画の公開を楽しみにしていたのだ。
そして、公開初日の5月7日(土)に、
仕事の帰りにレイトショーで見たのだった。
日本の登山人口は1230万人。
高くそびえる山の頂には、見たこと . . . 本文を読む
待ちに待った「八幡岳の自然観察会」の日がやってきた。
春と秋の年2回開催されているこの観察会を、私はいつも心待ちにしている。
1週間前の週間予報では傘マークであったが、
本日(5月8日)は見事にタク日和。(笑)
ヨカッタ、ヨカッタ。
八幡岳の自然観察会を担当されているのは、
ネイチャー佐賀の自然観察指導員の、
平六さんと、ワカさん。
観察ポイントを記したボードや、植物や虫などの写真ファイルなどを手 . . . 本文を読む
シリーズ4回目にして、佐賀県最高峰・経ヶ岳(1076m)に挑むことになった。
何度も登っている山だが、長崎県側の黒木からがほとんど。
佐賀県側からは数えるほどしか登っていない。
シリーズ「麓から登ろう!」は一応、佐賀県の山にこだわっているので、
佐賀県側から登ることにする。
中山キャンプ場の登山口も、
平谷登山口も、
麓とは言えない。
やはり海の近くから登り始めないと意味がないだろう。
〈どうせな . . . 本文を読む
今年これまで見た邦画では、間違いなくNO.1の傑作である。
今年は4月が終わったばかりなので(今後どんな傑作・秀作が現れるやも知れないので)
「今年のNO.1」とは、まだ言えないが、
少なくとも「今年前半のNO.1」とは断言してもイイのではないかと思っている。
それほどの愉楽を私にもたらしてくれた。
愉楽とは、映画を見る歓びである。
脚本に、演出に、演技に、撮影に、編集に……と、
感心させられ . . . 本文を読む