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怠慢

2013年01月10日 | Weblog

 先月2日、中央自動車道笹子トンネル内で天井板が崩落、9人が死亡した事故で、トンネル内緊急点検の結果、「アンカーボルト」の緩みや欠落など1211カ所もの不具合が見つかったという。

こんなに多くの不具合を放っておいたというのは、許せない。この事故以来、トンネルが怖くて、ヒヤヒヤしながら通行することが多い。トンネルに入るとき、ここは大丈夫だろうかなどと思いながら通ることがしばしばある。

この事故について、また、そのほかの古いトンネルや橋を通行するとき、事故に巻き込まれないだろうかと心配が募るのだが、高度経済成長期につくられた道路や橋などは、かなり老朽化が進んでいるということで、危険性が大いにあるという。

では、なぜ補修をきっちりしていないのだろうか?国や地方自治体、道路会社の怠慢があるのではないだろうか?

いつも、車の車検時期がくると疑問に思うことがある。新車から3年後、その後2年ごとに車検を受けなければならない。当然法律を守って車検を受けなければ公道を車で走ることはできない。

一方、公道の定期検査は行われているのだろうか?いろいろな道を走っていて感じるのだが、道路情報などで、定期点検のため通行止めなどの交通規制情報を聞いたり見たりしたことはないに等しい。

ある程度の定期点検と保守を行なっていれば、この事故は防げたような気がしてならない。要は、笹子トンネルを管理する中日本高速道路の管理が杜撰で甘かったとしか言いようがない。いまごろになって1トンネルで1211か所もの不具合があったなど言語道断のことだ。

中日本高速道路は、旧日本道路公団から分離され、民営化された株式会社で、実際には、国土交通省などからの天下りが多いと聞く。これは他の高速道路会社も同じことだろう。だから、インフラとしての老朽化が進んでいて、検査をしても補修工事が後手後手になっていることを考えれば、第2第3の笹子トンネル事故が発生する恐れは十分にあると想定されそうだ。

トンネルや橋のインフラには寿命があることは解るが、高速料金には保守点検修理代も含まれているはずだ。日ごろから定期的に保守点検をきっちり行い、早め早めの修理で、安全、安心に走ることができる道路整備を怠りなくお願いしたい。