テレビのニュースを見ていて気になることがある。
スポークスマンが政府や行政の発表などの際、書き言葉で書かれたメモの原稿をその通りきっちり読んでいるシーンだ。
特に、安倍内閣になって官房長官が自信たっぷりの発言をするだろうと期待していたのだが、自信なさそうに原稿を読む。そしてフリートークのシーンになると、言葉を慎重に選びすぎてゆっくりゆっくりと喋る。政府の見解だから慎重にならざるを得ないのだけれど、イライラするときがある。
安倍晋三さんは前回の総理時代と比べ、発言こそ不明瞭な点があるが、しゃべる言葉に自信がうかがえる。肝心な点のメモはきちんとメモを見ながら確認はするものの、全体の流れの中ではしっかりとしている。
また、橋下大阪市長の話は聞いていて分かりやすい。理路整然として聞いている人を納得させる話し方だ。
民主党政権時代は弁護士出身の大臣が多かったためだろうか、話はややオーバーだったが理路整然と、こういう理由でこうなるのでこのように決めた・・・としっかりと分かりやすく話してくれる人が多かった。特に枝野幸男官房長官は明快で出色だった。
過去の自民党政権時代を振り返ると、傾向としてはやはり発言が慎重すぎ、記者を煙に巻くタイプが多そうだ。
テレビのニュースが主流になった現在、メモを見ながら発言、発表するのは良いとしても、書かれた原稿を読むような発表方法は如何なものだろうかと思う。特に、現官房長官の話を聞いていてイライラするときが多い。
自民党政権発足時のマスコミの世論調査はかなり高い60%超だった。
この数字を維持するのは、一つには官房長官の分かりやすい発言で国民を納得させなければいけない。
そういった意味で、私は個人的に“喝!”と叫びたい。