昨夕、近くのお寺の鐘の音が"ゴーン、ゴーン"と鳴っていた。
日産自動車をV字改革し、世界第2位の自動車連合に成長させたゴーン会長が東京地検特捜部に逮捕され、今も、"ゴーン、ゴーン”、とゴーン容疑者関連のニュースがトップで扱われていて、にぎやかだ。
私の愛車はトヨタだから関係ないとは思わないが、これまで報道されているニュースはゴーン容疑者の『罪』が先行していて『功』が少ない。
ゴーン ワンマン体制になって19年、私の印象としては、厳しいコストカットで倒産寸前だった日産自動車を復活させ実権を握って来たが、やはりこの人もか?と思ってしまわざるを得ない。
ただ、昨年秋以降発覚した無資格検査や排ガスのデータ改ざんなどの不正については表立って謝罪することはなく、なんか変だなぁ~と感じていた。所謂、良いとこどり!?
TVニュースでは、ゴーン会長(容疑者)は業務上正当な理由がないのに、世界4か国で会社側に住宅を提供させていたことや、数千万円の家族旅行の代金を日産側に負担させていたことなど、高額の報酬を受け取っていたにもかかわらず、公私のけじめがついていなかった疑いだ!
とかく会社の実権を握ると"勘違いしてしまう"経営者が少なくない中で、こうしたことが事実であれば、これまでの"功"の部分が崩れていくのは速い。
コストカットしてその儲けの部分が私的に流用され、ユーザーの車代金にツケが回されるといったことでは、経営者としては許されるものではない。全く“お客様は神様”ということばを忘れてしまっている。
今後、捜査がどのように進んでいくのかを大いに注目したい。