寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

横溝正史疎開宅を見学(その1)

2009年10月04日 | 

私は高校を卒業するまで文学作品にはまったく興味のない男で大の活字嫌いだった。しかし、一つだけ例外あった。謎を紐解いていく過程が面白い推理小説を読み始めたのは8歳前後だったと思う。

江戸川乱歩原作「少年探偵シリーズ(ポプラ社)」を小学校の図書室や市の図書館で読み漁ったものである。気に入った作品に関しては古本屋で購入したりもした。

私が乱歩を卒業するきっかけとなったのが昭和52(1977)年4月2日から毎週放送されたテレビドラマ「金田一耕助シリーズ」である。記念すべき初回が「犬神家の一族」だった。

放映時、私は小学3年生。母親から21時に寝ることを義務付けられていたが、彼女の隣で薄目を開けて金田一の活躍を見ていた。ギラギラしたオーラを出す古谷一行の格好よかったこと。古谷が演じる金田一の魅力にとりつかれ、原作者の横溝正史のファンになった。以後、角川の単行本を少しずつ買い揃えていった。中学に上がるまでにほとんどの作品を読破した。

昭和56年公開の角川映画「悪霊島」の主題歌・挿入歌が「LET IT BE / GET BACK」だったことは記憶に新しい。これが私にとってのビートルズ入門になったことは間違いない。思春期に読んだ本、聴いた音楽、観た映画が次々と思い出された。

倉敷市真備町岡田にある「横溝正史疎開宅」はひっそりとしていた。私は外から大きな声で「こんにちは」を連呼した。暫くして管理人と思しきお爺さんが出てきたので安心した。

開館日および開館時間

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ