鬼がくれた「はじき豆」

昨日はある神社のお祭りだった。神輿が出て鉦を鳴らして町内を練り歩き、鬼と獅子も一緒に行動する。アルバイトの鬼はお賽銭をした人に「はじけ豆」の小袋を手渡すのが通常のパターンである。

しかし、今年は立っているだけの人にも配っていた。不景気の影響でお賽銭が集まらず、用意した豆が余っても困るので大盤振る舞いしたのだろう。

お布施ばかり要求する強欲な神社が見向きもされなくなったのは当然という気もするが、自己中心的な冷たい世の中に変わったのもまた事実である。そんなことを考えて食べる豆はほろ苦かった。