鮮魚店と客の関係

鮮魚店を利用する客は以下の４つに大別できるだろう。

Ⅰ大まかな予算を伝えて欲しい物を電話注文する客（上得意）
Ⅱあまり高価な魚は買わないが、よく買いに来る客（常連）
Ⅲたまに訪れて変わった物ばかり買って行く客
Ⅳ値下げした物しか買わない客

私はこのⅢに属す（笑）。スーパーには置いてない魚種を買い求めるのが主な目的と割り切っているのである。鮮魚店としてはあまり嬉しくない客だろう。店側が最も軽蔑するのはⅣだと思う。鮮魚に関しては値が下がった物はろくでもないと考えた方がよい。私はいくら安かろうが買う価値がない物には目もくれない男だ。少々高くても良い物を買った方が結局は得だ。それが目を肥やす近道であり、鮮魚店との信頼関係を深めることになる。

分からないこと（旬、調理法など）はどんどん店主に聞いて知識をつければいい。まともな商売人なら「嘘」はつかないし、「今日のおすすめ」を教えてくれる。客の方もしっかりと「予算」や「好み」を伝えることが大切かもしれない。

筍と根菜類の味噌煮

孟宗筍料理もこれで打ち止め。ゆがいた筍・根菜類と豚肉（霜降り済）を日本酒を加えただし汁で炊く。隠し味として味噌を追加し味を調える。

醤油とみりんで味付けするのが定石と思っている人も多いだろうが、味噌も結構イケるのである。豚肉の代わりに鶏肉または揚げた肉団子を入れて旨みを足してもよいだろう。来月辺りに収穫される、軽い味わいの淡竹（はちく）に私の心は向き始めている。