自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

先祖霊へ・新たな誕生

2013年08月15日 | 健康を実現するための言霊(マントラや真言)

子宮を選択する真言   平成25年8月15日

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 自然風景無料写真 に対する画像結果

一昨日に引き続いて、

幽界のご先祖様が

新たな生命を取得するための 

密教の祈り を”チベット死者の書” より、

ご紹介したい。

この話題と、自然治癒力とどういう関係のあるかと

首をかしげる方もおられるだろう。

 

アートマ という梵語は、私たちの

実相を 意味している。

同義語として、”空” あるいは、

Reality” という英訳語で 

チベット死者の書 では 使われている。 

どんな状況下におかれても 実相を、

想いだすこと、そのことは、

次の新しい母胎を探すときには

不可欠な要素であると、

チベット密教でいう。

 

さらに、出生に関しては、偶然に生まれる

のではなく、自らの意識で選択して

きたということが 前提となっていることがわかる。

 

自然治癒力もアートマ から 発するという点では、

今日の話題と、大いに関係があると思う。

    

チベット死者の書より

 

このマントラ(真言)を唱える人は以下のように

念じる。

” これから 深い真理が述べられる。

導きの光りとともに、あなたの御魂(みたま)が 

しかるべきふさわしいし子宮を選び、

生まれる肉体の形成にはいっていくことを受容したまえ”

 

 さらに、念じる者は 先祖の霊が、新たに

誕生を迎えようとしている、ヴィジョンを心に描く。

そして、 先祖の御魂に語りかける。

 

”今や、誕生の兆しと特徴が表れてきます。

それを 認識し、誕生の場所を観察して、大陸を選択したまえ。

 

’東方のルーパの大陸’に生まれるのなら(*1)そこに浮かんでいる、

雄雌の白鳥で飾られた湖がみえるだろう。

 

補足)*1

*1 の大陸は 須弥山(しゅみせん)と呼ばれる

仏教でいう宇宙の中心にある山の周囲をめぐる

4つの大陸の一つ。

ヴィデーハとも呼ばれる。

ちなみに、私たちの住んでいる現象世界は、

ジャンブドウヴィーパ大陸といわれている。

 

そこへは 行かないように。なぜなら そこへ行けば、

その大陸は至福と安楽は約束されているものの、

信仰が栄えてはいないから(心の安寧は得られない)。

 

もし、御魂が地獄界に生まれるはずならば、

邪悪なカルマのために、号泣するような歌が聞こえるでしょう。

抵抗がきかず、その中へと 入り込むよう強いられる。

陰気な土地、黒い家、白い屋根、地上に黒い穴や黒い道・・・。

そこでは、熱と寒さの耐え難い苦痛を受け、

底から出るためには果てしない時間が必要となります。

だから、そこへは、最大のエネルギーの

抵抗を試みて、決して入ってはなりません。” 

 

生まれからわりの場所を求めて放浪する過程で、先祖の霊魂は

さまざまな 苦しめる憤怒の邪霊に道を邪魔され、さまたげられるだろう、 

と チベット密教では信じられている。

 

そこで、次の真言を送って、御魂が迷わないようする必要がでてくるという。

 

 ”もし、業の深い苦しめる憤怒の邪霊に

追跡されたなら、思わず、彷徨し続けざるを得なくなるでしょう。

 

先頭にいる邪霊、生命の殺し屋は暗黒とカルマの旋風の中、

騒音と雪と雨の混じる中、恐ろしい

雹(ひょう)や嵐と冷たい突風とともに現れ、御魂を追い込めるでしょう。

そして、逃れようとする 私(御魂)は、

地獄界や好ましくないところへ身を隠し保護を求めようとするのです。

 

そこへは行かないでください。

そこへ行ったならば、子宮の扉はとじられ

大きな館や岩、土でできた洞窟、ジャングルや

ハスの花などのヴィジョンが開けるでしょう。

 

恐れからそこから離れたくないと そしてそこにいつまでも 留まりたいと願う。

出ていけば バルドの畏怖や恐怖が待っていると思う。

でも、そのために、望ましくない肉体を受け、

多くの苦痛を与えられることになるのです。

この時のために、深淵な教えがあります。どうぞ、お聞きください。

それを お心に留めてください。”

 

こうして、

その深淵なる教えの真言が唱えられる。

 

”苦しめる憤怒の邪霊が襲い掛かるとき巨大な姿になり、

激怒した様相で、それらの有害な想念や波動体である 邪霊が 

無なる屑 に還元していく様 を 心に描き、

想念して、勇気をもって立ち向かってください。”

 

念じれば、想念すれば、現象界と違い、時間が

ないだけに、その 念じた姿 にたちどころに

変化することができるという 幽界の法則がある。

 

そのような力を有効に利用できるために、

日頃から、私たちも、真の智慧 を養う

ことが必要だと 死者の書で 述べている。

 

”このとき、もし、御魂が、空(くう)=[須田注;物事事象人間の本質) 

それに関する 無上の教え(般若=バンニャー)

を想いだすことができればそれが最良です。

 

もし、御魂が それをまだ 修得してなければせめて、すべての現象を 

幻覚(マーヤ)として理解できるように、人として生きているとき

心霊の力を強化して起くべきでした”

 

もし、迷妄であると考えることが 不可能だとしたら・・・

何かに 魅惑されないよう、心がけ守護神や 無上の慈悲の仏

に それらの真理を瞑想することにより、

自分の実相に近づくことができるでしょう”

 

其の後に、チベット死者の書 では、

極楽浄土へ転移する方法や 人間界への帰還方法が説かれる。

次の機会に また、お話しさせていただきたい。

続く・・・

                                                                                

参考)

バルド・ソドル (Bardo Thodol)  おおえ まさのり 訳  講談社 S56 

 

 

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