自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

盆踊りの由来

2013年08月12日 | 健康のための心の波動

螺旋運行:生成エネルギー   平成25年8月12日

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お盆休みで、帰省ラッシュが続いている。

故郷に帰って、お祭りを楽しむ方も多いだろう。


15日の盆の翌日、16日の晩に、寺社の境内に

老若男女が集まって踊る。

これを盆踊りというが その由来に関しては 

一般的には ”ullambana”(ウラムバナ)のサンスクリット語

が 音写として日本に伝わり、”うらぼん” となったと

いう説もある。

 

この ”ウラムバナ” の意味は 

”壮絶な、苦しみの状況下に置かれている” 

ということもあり、盆踊りの源の意味は、


”地獄での受苦を免れた先祖の霊魂たちが、救われて、

喜んで踊っているさまを表しているという。


そこに、子孫ともども、加わって、楽しく踊る行事

になったのかもしれない。

 

旧暦 7月15日は十五夜、翌16日は十六夜(いざよい)。


だからどちらかの夜は満月である。

電気も無いその昔、灯明をつけなくても、踊り明かすこと

ができる、

古来から 盆踊りは、満月の夜に行われたのだ。

そして、満月 の 霊的な光 に照らされて、

祖先の霊とともに、踊ることも意義があったのだろう。


明るい満月が 盆踊りには、ふさわしい。

 

先日 T大学で行われた宗教心理学会研究会で、

参加者のひとりが、

”日本の盆踊りは 個性がない。

丸く輪になって、決められた型どおりに 踊る。 

日本の民族性や 民族の心理性と どこか関係が

あるのだろうか?”

という意見を提示された。

 

その答えを考えながら、こうした、盆踊りの由来について 

ぼんやり考えていた。


ある人は、古来より、盆踊りを、”性的エネルギーの

宇宙的昇華” と評価する。


確かに 盆踊り で 発散するエネルギーは、

人の、第一チャクラから発せられる

プラーナと直結しているように感じる。


そして、盆踊りのあと、若い男女のカップルが

家に帰らず、契りを交わすことも、この晩は、

無礼講だったという 民俗学的な風習を

聞いたことがある。

 

それはそれとしても、なぜ、人々は、

全員が同じポーズをとりながら、

太鼓や 音楽の櫓(やぐら)を中心に、

その周りを舞い躍ったのだろうか?

 

盆踊りは 古来日本民族の文化であり、

後世、仏教が伝来してから 仏教的解釈と 結びついた

という説もある。

 

千賀一生氏は ガイアの法則の中で以下のように、

盆踊りについて述べている。


”神道原理の大本は、私たちシュメールの宇宙的叡智

起源があるが、逆にシュメールの叡智は 

前文明としての135度文明から受け継がれたのだ。


その時代、日本列島には、聖なるシンボルを象る

集団舞踊の文化があった。


聖なる中心を人々が円形に取り巻く、四方、八方、

十六方を区切る舞いが、今の盆踊りのように

皆が集まって行われていた。


これは、同時に宗教儀式でもあり、これにより、

人々は型を通して体から宇宙のリズムに共鳴し、

時空を超えることができたのだ。


この伝統は、古代の巫女舞の中に受け継がれた。

あなたの国(須田注;日本をさす)のかつての巫女文化は、

我々が前文明と呼ぶ、シュメール以前の叡智を

踏襲していたのだ」(同著p.256)

 

円形というシンボルは、日本人の宇宙観でも 

あるかもしれない。


円 と その中心。

円 は 我が国の国旗の中に描かれている日の丸のように、

太陽のシンボルとも言える。

 

千賀氏はそれに関して、さらに次のように述べている。


”とくに、人間の意識が、拡大へと向かいやすくなるのは、

あなたを包括するより広大な宇宙領域の中心に

意識を向ける時だ。


朝日を見れば、誰でもがすがすがしい気持ちになる。

これは、太陽系の中心は、あなた自身の真の本質と

等しいからだ。(注:棒線は須田)


あなたは 太陽系の中心に意識を向けることで、

あなた自身の本来の光を見ることになる。


我々は前文明より受け継いだ叡智により、

毎朝 太陽に意識を向ける習慣を維持してきた。


この習慣は今日の様々な民族に受け継がれている」 

(同著p.253)~*1

 

円の運動は 平面的だが、それを 第三次元的に

引き伸ばしながら、円の中心方向 に引っ張っていくと、

スパイラル運動になる。

螺旋運動 であるが、この運動の意味合いを

考えると興味深い。

 

スパイラル運動は、宇宙に存在するさまざまな

生長エネルギーの象徴、鞍馬山の義経堂に向かう途中

の登り口にある、生命のオブジェがまさに、これだ。


それは宇宙生成と 大生命の力をシンボル。

スパイラル運動は、銀河の動きから始まり

小宇宙といわれる私たちの体にも みられる。

 

たとえば、DNAの右巻螺旋構造 や、

細胞 の中の、電子の動きひいては、神経繊維の伸長 

などにその形状を残している。

 

自然界でも、らせん状のマークを持った生き物がいる。

アンモナイト などの 億年前に存在していたと

いわれる原始的生き物も、らせん状の模様をもち、

空気の流れの最たるハリケーン(台風)も、

らせん状のエネルギー運動がみられる。

 

我が家のベランダに咲く 朝顔のつる もそうだし、

鳴門海峡 にみられる、海流の求心的流れもそうだ。

 

自然治癒力セラピー協会では、この螺旋状の運動

こそ、私たちの 自然治癒力のエネルギーの上昇だと

クライアントさんにご説明している。

 

円と中心に存在するエネルギー体、

この存在があってこそ、万物が形成されている

つまり、エン という、時間と空間の中の中心が 

空 であり、これは’何も無い’という空虚な空 

ではく、そこに、すべての実存を含み、生長

させていくエネルギーをはらんでいる、 積極的な

(創造的な)’空’である。


盆踊りで 円の中心の場所に向かい、人々は 

無心になって踊り、宇宙の波動、宇宙のエネルギーを 

体感する。

きっと、そんなしくみに なっているからこそ、

現代まで、盆踊りは普遍的な魅力をもって、

老若男女 を 引き付けてやまないのだろう。


 

 

 

 

 

*1~ ”ガイアの法則” 千賀一生  徳間書店 2010年

 挿入画像提供 yahoo

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