II. 抵抗運動と再建を組織する
聖伝定期刊行物の一致
ルフェーブル大司教が結んだ、世界中の主たる聖伝関係誌の管理者たちとの絆は、フォルテス・イン・フィデ誌を聖伝関係の定期刊行雑誌作成に役立つ国際情報誌に変えようというアイデアをルフェーブル大司教に与えた。たった30名の司教たちだけが、フォルテス・イン・フィデ誌に関心を持ち続ける一方で、総長職を辞任していた大司教には、もはや自分のために記事を翻訳してくれる聖霊修道会士たちの援助はなかった。
カサルモンフェッラート街道(Via Casalmonferrato)の新しいアパートに移って後、ルフェーブル大司教はヨーロッパの様々な場所を訪問した。「私は信仰維持のためにいよいよもって働きたい」という彼の言葉がその理由を示している。
すばらしい雑誌が既に存在していた。フランスには、Ch.P. ドナザンの発行で、ドン・エドゥアール・ギユー(Dom Edouard Guillou)神父によって編集されていた
ヌヴェル・ドゥ・クレチアンテ(Nouvells de Chrétienté=キリスト教世界のニュース)誌、さらにジル・ドゥ・クサン(Gile de Couessin)の会報CICESの会報の中で発行されていた、アンドレ・リュック(André Lucq)の
ルヴュ・ドゥ・ラ・プレス・アンテルナシオナル(Revue de la Press Internationale=国際出版誌)があった。またルフェーブル大司教は自分の雑誌である
フォルテス・イン・フィデの名称をそのままに保ったままで、1969年3月から、公文書をそのまま伝えるコピーの週刊誌となり、毎週世界中の40に及ぶ全ての雑誌社に送られるようになった。これにより、論争的文書を、大司教は自由に供給できるようになった。例えば、ルイ・コアッシュ(Louis Coache) 神父(新たに創設された
コンバ・ドゥ・ラ・フワ(Combat de la Foi = 信仰の闘い)誌の編集主幹)が1968年6月16日の御聖体の大祝日の式典への次のような招待状:「私は、司祭と信徒たちこのヴェクセン(Vexin)地方に群れをなして来て、天主への愛と、近代の異端に反対し、永久のへの忠実を宣言するように招待します」、或いは、コアッシュ神父のパンフレット『私たちの教会を浄めよう』の引用で、これは各自が所属する地元の教会のパンフレットの棚から「カトリックと言われているが、実を言えば反カトリックである、いわゆるカトリック定期刊行物」を撤去するように信徒たちに訴えていた。このコアッシュ神父は説明した。「この刊行物は無料で提供されているし、寄付をそこの献金箱に入れるのは共犯となるだろう。カトリック信徒らよ、良心に従って行動するように!」
さらに、1964年から、当時総長だった大司教は、「“卑猥で非道徳”である自称カトリック誌が、小神学校や宣教校(econles apostoliquesの訳、例えばサン・チラン Saint-Ilan にあった)に浸透しないように対抗策をとった。
不安になった家族の或る母親の為に、大司教は書簡を送った。
「残念ながら、これらの刊行物は権威を横回りして導入され得るのです。実際に、それは全ての教区や学校に置かれています。これは正気とは言えません! 私はこれらの雑誌に反対する運動を支援するため、可能な限りの事は全てしていると保障します。これらの雑誌が司教たちによって認可されているという考えに私は憤慨しています。もはや自分がフランスの司教ではなくなることを遺憾に思います。何故なら、私は疑う余地もなく公然と抗議していたことでしょうから。抗議は私にとって難しくなりました。裁治権がここフランスにはないからです。」
他方で、1968年に、自称カトリックの極めて有害な内容の定期刊行物に反対する戦いを公然と支援するために、大司教は再びその全自由を取り戻した。
フォルテス・イン・フィデ誌が提供する協働は、もっと一致した戦いのために強調を必要としていた。そのためにルフェーブル大司教は、1969年3月8日にローマにおいて、新聞や定期刊行物の編集長たちのために会議を開いた。このささやかな聖伝の出版者の会議は成功した。その中には、例えばレーゲンスブルクから来たインゲ・ケーック(Dr. Inge Köck)博士がいる。彼女はフォルテス・イン・フィデ誌の翻訳者で、イティネレール誌の読者であり、さらにヌンク・エト・センペール(Nunc et Semper)誌の共同創立者でもあり、大司教に宛てて「非常に有益で励みとなったローマでの記憶に残る数日」を感謝する手紙を書いた。
大司教の一つにまとめる活動は14カ国における37誌の活動編成にまで広がった。ルフェーブル大司教の精神的権威は確立し、司教たちの警告によって排除された 聖伝の定期刊行物部門の勇気を奮い立たせた。
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