アヴェ・マリア!
愛する兄弟姉妹の皆様、
愛する兄弟姉妹の一人が先日ご紹介したルフェーブル大司教様の司祭叙階60周年のミサのお説教をクリスマスのプレゼントとして頂いたので、愛する兄弟姉妹の皆様にも、早速、お知らせしようと思います。
どうぞ、良きクリスマスの時節をお過ごし下さい。
1989年11月19日、パリ、ブルジェでの叙階60周年奉祝ミサにおいて
ルフェーブル大司教様が行われた説教
19 novembre 1989 : sermon du jubilé de Mgr Lefebvre au Bourget
Archbishop's Sermon on his 60th Anniversary of Ordination (November 19, 1989)
(続き)
この状況にあって、敬愛する兄弟の皆さん、私たちには何が出来るでしょうか?私たちはカトリックの信仰を守り、如何なる手段を払ってもそれを擁護しなくてはならないのです!
後ろにあるテーブルの上には沢山の本がありますが、皆さんは、私たちが経験しているこの危機に対する御自身の洞察を深め、信仰を守る為の一助となり得る多くの本をそこから見出すでしょう。
二冊の新書がちょうど出版されたばかりです。先ずマルズィアック(Marziac)神父様の本と、ドン・ギィユー(Guillou)神父のそれです。特にドン・ギィユーの本は、ローマ・ミサ通常文のみならず、全時代を通して用いられたこの通常文と、新典礼の通常文との間に見出される相違点を扱っています。これは非常に貴重であると同時に為になる本です。
聖ピオ十世会はまた、今世紀初頭のレデンプトール修道会士である、敬愛すべきフィリップ神父によって書かれた「諸国の王たるイエズス・キリスト(Jesus Christ, King of Nations)」などの興味深い本数冊を再印刷致しました。彼はこの素晴らしい本を公教要理としてお書きになりました。この本は、これこそ私たちの先祖たちの信仰であり、第二バチカン公会議前の歴代の教皇たちの信仰である事を証明する教皇回勅からの引用箇所で満ち溢れています。それは現在の私たちが公教会で教えられている事、つまり国家と市民社会の還俗化とは相容れないものなのです。彼らは言います:「これは認められません。聖主はもはや社会を統治されないし、彼は今となっては社会の主人などではありません。」
私たちの主イエズス・キリストは創造主ではないのですか?彼にはもはや統治する権利がないのですか?
良質な読書によって皆様の信仰を擁護し養って下さい。私には、天主の恩寵を通して、カトリック信仰を守る重要性を理解してくれた熱心で聡明な霊魂たちにより著されたこれらの本や雑誌などの一切を引き合いに出す事は出来ません。しかし、その本がどれなのか皆さんはご存知です。
もしよろしければ、(1988年の)司教聖別を応援して依然として固く立場を守っている「世と命(Monde et Vie)誌」の名前を出します。そして私が考えるには、私たちには「ラジオ・クルトゥワズィー(Radio Courtoisie)」を通して、私たちのメッセージ、つまり聖伝のメッセージを送り届ける事が出来ます。役に立つ手段があるのです。
「フィデリテール(Fideliter)」や、シーランモントレイユ(Chir-en-Montreuil)、そしてベルギーの「ディスマス(Dismas)」など、これら出版社の名を挙げるまでもありません。私には全出版社の名前を挙げる事など無理です。しかし、私たちはカトリックに留まる為に自分たちを助けてくれる(出版物という)手段の、この幸いな増殖から利益を得るべきです。
さらに私たちは、自分たちの信仰を擁護するだけではなく、それを宣言すべきです。これこそが聖ピオ十世による反近代主義の宣誓文の最終部分です。これをしばしば繰り返されますように:
「故に我は、使徒達に由来せし司教座の継承の内にあり、今もあり、また未来においても常にあり続くべき真理の確実なる徳能(カリスマ)に関する教父らの信仰を最も堅く守り、これを最後の息まで堅く守り抜かん。そは各時代の文化により良く似つかわしく見ゆる事が信ぜらるる為にあらず、むしろ初めより使徒達によりて説かれし不変の真理が、別様に信ぜられ或いは別様に理解さるる事決してあらざらんが為なり。」
これは、聖ピオ十世が全ての司祭たちに聖福音の上で、全時代の信仰、つまり使徒たちの信仰を守る事を誓うよう要求した宣誓文です。私たちには別の信仰などありません。これこそが、私たちの宣言する信仰なのです。これこそが、皆さんお持ちの小さな公教要理の中で、皆さんが表明する信仰であり、皆さんがお子様方に伝えている信仰なのです。ですからこの古い公教要理を入念に使い続けて下さい。
そしてもし聖ピオ十世会司祭の誰かによって(公教要理の)面倒を見てもらうには、余りにも遠くにお住まいの家族が幾つかあるならば、ブレンヌ(Brenne)のセン・ミシェルにいる当会の修道女宛ての手紙をこの家族に書かせてください。彼女たちは通信教育形式の公教要理を製作していますので、こうやって家族たちに真の公教要理を教える事が出来ます。現在彼女たちによって800名の通信教育を受けている人々がいます。彼女たちが信仰を保管し維持するためにいる私たちの司祭たちから遠く離れて生活している人々を助けるために、益々通信教育者を獲得する事を希望します。
最後に、私たちは天主の恩寵である聖性を保つべきなのですが、これはイエズス・キリストなしには達成出来ないことです。実に、私たちが良き天主の恩寵を頂くのは、キリストの犠牲と十字架、そしてキリストの御血に与る事を通してなのです。つまり全ての秘蹟、とりわけ聖体の秘蹟において私たちはこれを頂いているのです。従って私たちの心に天主の恩寵を保ちましょう。そうすれば私たちの霊魂は一変し、永遠の命に向けて、良き天主と出会う為の準備が出来るでしょう。
ここで国際的な情勢について幾つか伝えさせて頂いてもよろしいでしょうか?私から見て、そこには思考力を養う糧と共に、私たちが現在経験している様々な出来事、つまり正に黙示録的な特徴を備えた出来事から引き出されるべき結論があるように思われるのです。
皆さんは何が起こっているのかご存知です。偽りの諸宗教、特にイスラム教による侵略は、フランス国内のみではなく、イギリスやベルギー、ドイツにおいても私たちを脅かしています。
2年前に、10万人のトルコ人たちが、反ドイツ、反キリスト教の宣伝標語を掲げながら、ミュンヘンの様々な通りでデモ行進を行いました。これらの事実が警告を発しています。10万人のトルコ人たちが、反キリスト教のデモ行進です。もし私たちの政府が、キリスト教諸国に一切の配慮をせず、イスラム教徒たちにより侵略されるままにするならば、これこそ私たちの予想出来る事なのです。教皇聖ピオ5世や他の教皇たちは、理由もなくイスラム教文化による津波の制止を望まれはしませんでした。しかし、もしそう望まれなかったならば、キリスト教国は既に消滅していたことでしょう。
もう一つ注目に値する事として、私たちが認識すべきでありながらも、常に十分な理解をしていない出来事があります。つまり鉄のカーテンの背後と、今ではそれを通して起きている特に優れたな運動であります。これら様々な運動を期に、教皇ピオ9世により公布されたフリーメーソンの計画を私たちは忘れてはいけません。
一世紀以上前に、彼らはフリーメーソン主義思想を押し付ける世界政府について講演しました。これらの講演内容は、教皇ピオ9世の指示で、クルティノ・ジョリによって出版されたのです。
さらに私たちは、いとも聖なる童貞マリアの預言をも忘れてはなりません。彼女は私たちに警告されました。つまり、ロシアの回心がなければ、そして世界の回心がなければ、また祈りと犠牲がなければ、共産主義は全世界を侵略するでしょうと。
それはどういう意味でしょうか?私たちは、秘密結社の目的が、フリーメーソン主義思想、すなわち、聖主に敵対した、反キリスト教的な意味での人権、平等、博愛と自由を標榜する世界政府である事を十分承知しています。これらの思想は、各国に一種の社会主義を樹立し、さらにその次には、ロシア正教がソヴィエト連邦に奉仕するのと同様に、今度は世界政府に奉仕するカトリック宗教を含めた全ての宗教から成る諸宗教会議を設立する事になる世界政府によって推進されるでしょう。
そこには二つの会議が存在する事になります。全世界を支配する全世界政治会議と、フリーメーソンのやり方でこの世界政府を支援する諸宗教会議です。
これらの事が私たちを脅かしているのです。私たちは自ら備えなければなりません。この現実に直面して、私たちは何をすべきでしょうか?
フリーメーソンに関するその回勅の中で、教皇レオ13世は言っています:「彼らはキリスト教的社会制度の徹底的な破壊を望んでいます。これが彼らの目的なのです。」 これらの施設は現在閉鎖されているのです!
そして私たちとしては、それを再び建設しなければなりません!私たちはこの破壊に立ち向かわなければならないのです。これこそが皆さんの行なっている事ですので、私は皆さんに祝辞をのべます。しかし皆さんに対する私からの祝辞は決して十分とは言えないでしょう。天主が伝えたい事、聖主が伝えたい事、さらに、いとも祝された童貞が皆さんに伝えたい事を、私は皆さんに伝えていると確信しています。つまり、皆さんが行っている事を行い続け、さらに続けなさいと言う事です。
至る所で、(聖ピオ十世会の)学校や修道院が急成長しています。教区は多くの国で増加しています。あらゆる所で、教会が聖伝の為に入手されています。私たちは消滅しつつあるこのキリスト教世界に私たちの聖主イエズス・キリストの社会的君臨を再び確立しなければなりません。
皆さんは私に言うでしょう:「しかし、閣下、これはゴリアトに挑むダビドの戦いなのです!」 そうです。正にその通りなのです。私にも分かっています。しかしゴリアトに挑んだ戦いで、ダビドは勝利を収めたではありませんか!彼はどうやって勝利したのですか?小川の急流から取った一つの小さな石によってです。私たちが有するこの小石とは一体何ですか? イエズス・キリスト!私たちの聖主イエズス・キリストです!
ヴァンデ地方の私たちの先祖と共に言いましょう:「イエズス・キリスト以外に私たちの誉れはない。イエズス・キリストを傷つける事以外に、この世に恐れは存在しない!」
彼らはこう歌いながら自分たちの天主を擁護する為に死んで行ったのです!私たちもまた、勇気を奮い起こし、真心を込めて歌いましょう:「私たちに、聖主イエズス・キリストへの愛の他、如何なる愛もない、私たちの主イエズス・キリストを傷つける事の他、如何なる恐れも存在しない!」
いとも祝された童貞に祈りましょう。この戦いにおいて私たちを助けて下さるように。この目的の為に、まもなく御ミサの後で、ここにいる私たち5人の司教は、一緒になって聖母マリアの汚れなき御心への世界とロシアの奉献を更新致します。
私たちは、いとも祝された童貞であり、常にこの戦いの中心におられる私たちの良き母が私たちを励まして下さる事を確信しています。彼女は、私たちが恐れることなく戦うように要求する為地上に来られたのです。何故なら、彼女は私たちと共におられるからなのです。
自分たちの家族や親しい人々、私たちの都市や国々、祖国などをマリアの汚れなき御心に奉献する時、彼女が私たちを助けに来る事と、さらに何時の日か、彼女はご自分と一緒に私たちを何とか永遠の生命に至らせるようにして下さるという事を私たちは確信します。
聖父と聖子と聖霊との聖名によりて アメン。
========================

BLOG RANKINGです。クリックで応援して下さい。

にほんブログ村のランキングです。クリックで応援して下さい
二つともクリックで応援して下さるとうれしく思います。
兄弟姉妹の皆様のご関心と応援とを感謝します!
========================
【関連記事】
愛する兄弟姉妹の皆様、
愛する兄弟姉妹の一人が先日ご紹介したルフェーブル大司教様の司祭叙階60周年のミサのお説教をクリスマスのプレゼントとして頂いたので、愛する兄弟姉妹の皆様にも、早速、お知らせしようと思います。
どうぞ、良きクリスマスの時節をお過ごし下さい。
ルフェーブル大司教様が行われた説教
19 novembre 1989 : sermon du jubilé de Mgr Lefebvre au Bourget
Archbishop's Sermon on his 60th Anniversary of Ordination (November 19, 1989)
(続き)
この状況にあって、敬愛する兄弟の皆さん、私たちには何が出来るでしょうか?私たちはカトリックの信仰を守り、如何なる手段を払ってもそれを擁護しなくてはならないのです!
後ろにあるテーブルの上には沢山の本がありますが、皆さんは、私たちが経験しているこの危機に対する御自身の洞察を深め、信仰を守る為の一助となり得る多くの本をそこから見出すでしょう。
二冊の新書がちょうど出版されたばかりです。先ずマルズィアック(Marziac)神父様の本と、ドン・ギィユー(Guillou)神父のそれです。特にドン・ギィユーの本は、ローマ・ミサ通常文のみならず、全時代を通して用いられたこの通常文と、新典礼の通常文との間に見出される相違点を扱っています。これは非常に貴重であると同時に為になる本です。
聖ピオ十世会はまた、今世紀初頭のレデンプトール修道会士である、敬愛すべきフィリップ神父によって書かれた「諸国の王たるイエズス・キリスト(Jesus Christ, King of Nations)」などの興味深い本数冊を再印刷致しました。彼はこの素晴らしい本を公教要理としてお書きになりました。この本は、これこそ私たちの先祖たちの信仰であり、第二バチカン公会議前の歴代の教皇たちの信仰である事を証明する教皇回勅からの引用箇所で満ち溢れています。それは現在の私たちが公教会で教えられている事、つまり国家と市民社会の還俗化とは相容れないものなのです。彼らは言います:「これは認められません。聖主はもはや社会を統治されないし、彼は今となっては社会の主人などではありません。」
私たちの主イエズス・キリストは創造主ではないのですか?彼にはもはや統治する権利がないのですか?
良質な読書によって皆様の信仰を擁護し養って下さい。私には、天主の恩寵を通して、カトリック信仰を守る重要性を理解してくれた熱心で聡明な霊魂たちにより著されたこれらの本や雑誌などの一切を引き合いに出す事は出来ません。しかし、その本がどれなのか皆さんはご存知です。
もしよろしければ、(1988年の)司教聖別を応援して依然として固く立場を守っている「世と命(Monde et Vie)誌」の名前を出します。そして私が考えるには、私たちには「ラジオ・クルトゥワズィー(Radio Courtoisie)」を通して、私たちのメッセージ、つまり聖伝のメッセージを送り届ける事が出来ます。役に立つ手段があるのです。
「フィデリテール(Fideliter)」や、シーランモントレイユ(Chir-en-Montreuil)、そしてベルギーの「ディスマス(Dismas)」など、これら出版社の名を挙げるまでもありません。私には全出版社の名前を挙げる事など無理です。しかし、私たちはカトリックに留まる為に自分たちを助けてくれる(出版物という)手段の、この幸いな増殖から利益を得るべきです。
さらに私たちは、自分たちの信仰を擁護するだけではなく、それを宣言すべきです。これこそが聖ピオ十世による反近代主義の宣誓文の最終部分です。これをしばしば繰り返されますように:
「故に我は、使徒達に由来せし司教座の継承の内にあり、今もあり、また未来においても常にあり続くべき真理の確実なる徳能(カリスマ)に関する教父らの信仰を最も堅く守り、これを最後の息まで堅く守り抜かん。そは各時代の文化により良く似つかわしく見ゆる事が信ぜらるる為にあらず、むしろ初めより使徒達によりて説かれし不変の真理が、別様に信ぜられ或いは別様に理解さるる事決してあらざらんが為なり。」
これは、聖ピオ十世が全ての司祭たちに聖福音の上で、全時代の信仰、つまり使徒たちの信仰を守る事を誓うよう要求した宣誓文です。私たちには別の信仰などありません。これこそが、私たちの宣言する信仰なのです。これこそが、皆さんお持ちの小さな公教要理の中で、皆さんが表明する信仰であり、皆さんがお子様方に伝えている信仰なのです。ですからこの古い公教要理を入念に使い続けて下さい。
そしてもし聖ピオ十世会司祭の誰かによって(公教要理の)面倒を見てもらうには、余りにも遠くにお住まいの家族が幾つかあるならば、ブレンヌ(Brenne)のセン・ミシェルにいる当会の修道女宛ての手紙をこの家族に書かせてください。彼女たちは通信教育形式の公教要理を製作していますので、こうやって家族たちに真の公教要理を教える事が出来ます。現在彼女たちによって800名の通信教育を受けている人々がいます。彼女たちが信仰を保管し維持するためにいる私たちの司祭たちから遠く離れて生活している人々を助けるために、益々通信教育者を獲得する事を希望します。
最後に、私たちは天主の恩寵である聖性を保つべきなのですが、これはイエズス・キリストなしには達成出来ないことです。実に、私たちが良き天主の恩寵を頂くのは、キリストの犠牲と十字架、そしてキリストの御血に与る事を通してなのです。つまり全ての秘蹟、とりわけ聖体の秘蹟において私たちはこれを頂いているのです。従って私たちの心に天主の恩寵を保ちましょう。そうすれば私たちの霊魂は一変し、永遠の命に向けて、良き天主と出会う為の準備が出来るでしょう。
ここで国際的な情勢について幾つか伝えさせて頂いてもよろしいでしょうか?私から見て、そこには思考力を養う糧と共に、私たちが現在経験している様々な出来事、つまり正に黙示録的な特徴を備えた出来事から引き出されるべき結論があるように思われるのです。
皆さんは何が起こっているのかご存知です。偽りの諸宗教、特にイスラム教による侵略は、フランス国内のみではなく、イギリスやベルギー、ドイツにおいても私たちを脅かしています。
2年前に、10万人のトルコ人たちが、反ドイツ、反キリスト教の宣伝標語を掲げながら、ミュンヘンの様々な通りでデモ行進を行いました。これらの事実が警告を発しています。10万人のトルコ人たちが、反キリスト教のデモ行進です。もし私たちの政府が、キリスト教諸国に一切の配慮をせず、イスラム教徒たちにより侵略されるままにするならば、これこそ私たちの予想出来る事なのです。教皇聖ピオ5世や他の教皇たちは、理由もなくイスラム教文化による津波の制止を望まれはしませんでした。しかし、もしそう望まれなかったならば、キリスト教国は既に消滅していたことでしょう。
もう一つ注目に値する事として、私たちが認識すべきでありながらも、常に十分な理解をしていない出来事があります。つまり鉄のカーテンの背後と、今ではそれを通して起きている特に優れたな運動であります。これら様々な運動を期に、教皇ピオ9世により公布されたフリーメーソンの計画を私たちは忘れてはいけません。
一世紀以上前に、彼らはフリーメーソン主義思想を押し付ける世界政府について講演しました。これらの講演内容は、教皇ピオ9世の指示で、クルティノ・ジョリによって出版されたのです。
さらに私たちは、いとも聖なる童貞マリアの預言をも忘れてはなりません。彼女は私たちに警告されました。つまり、ロシアの回心がなければ、そして世界の回心がなければ、また祈りと犠牲がなければ、共産主義は全世界を侵略するでしょうと。
それはどういう意味でしょうか?私たちは、秘密結社の目的が、フリーメーソン主義思想、すなわち、聖主に敵対した、反キリスト教的な意味での人権、平等、博愛と自由を標榜する世界政府である事を十分承知しています。これらの思想は、各国に一種の社会主義を樹立し、さらにその次には、ロシア正教がソヴィエト連邦に奉仕するのと同様に、今度は世界政府に奉仕するカトリック宗教を含めた全ての宗教から成る諸宗教会議を設立する事になる世界政府によって推進されるでしょう。
そこには二つの会議が存在する事になります。全世界を支配する全世界政治会議と、フリーメーソンのやり方でこの世界政府を支援する諸宗教会議です。
これらの事が私たちを脅かしているのです。私たちは自ら備えなければなりません。この現実に直面して、私たちは何をすべきでしょうか?
フリーメーソンに関するその回勅の中で、教皇レオ13世は言っています:「彼らはキリスト教的社会制度の徹底的な破壊を望んでいます。これが彼らの目的なのです。」 これらの施設は現在閉鎖されているのです!
そして私たちとしては、それを再び建設しなければなりません!私たちはこの破壊に立ち向かわなければならないのです。これこそが皆さんの行なっている事ですので、私は皆さんに祝辞をのべます。しかし皆さんに対する私からの祝辞は決して十分とは言えないでしょう。天主が伝えたい事、聖主が伝えたい事、さらに、いとも祝された童貞が皆さんに伝えたい事を、私は皆さんに伝えていると確信しています。つまり、皆さんが行っている事を行い続け、さらに続けなさいと言う事です。
至る所で、(聖ピオ十世会の)学校や修道院が急成長しています。教区は多くの国で増加しています。あらゆる所で、教会が聖伝の為に入手されています。私たちは消滅しつつあるこのキリスト教世界に私たちの聖主イエズス・キリストの社会的君臨を再び確立しなければなりません。
皆さんは私に言うでしょう:「しかし、閣下、これはゴリアトに挑むダビドの戦いなのです!」 そうです。正にその通りなのです。私にも分かっています。しかしゴリアトに挑んだ戦いで、ダビドは勝利を収めたではありませんか!彼はどうやって勝利したのですか?小川の急流から取った一つの小さな石によってです。私たちが有するこの小石とは一体何ですか? イエズス・キリスト!私たちの聖主イエズス・キリストです!
ヴァンデ地方の私たちの先祖と共に言いましょう:「イエズス・キリスト以外に私たちの誉れはない。イエズス・キリストを傷つける事以外に、この世に恐れは存在しない!」
彼らはこう歌いながら自分たちの天主を擁護する為に死んで行ったのです!私たちもまた、勇気を奮い起こし、真心を込めて歌いましょう:「私たちに、聖主イエズス・キリストへの愛の他、如何なる愛もない、私たちの主イエズス・キリストを傷つける事の他、如何なる恐れも存在しない!」
いとも祝された童貞に祈りましょう。この戦いにおいて私たちを助けて下さるように。この目的の為に、まもなく御ミサの後で、ここにいる私たち5人の司教は、一緒になって聖母マリアの汚れなき御心への世界とロシアの奉献を更新致します。
私たちは、いとも祝された童貞であり、常にこの戦いの中心におられる私たちの良き母が私たちを励まして下さる事を確信しています。彼女は、私たちが恐れることなく戦うように要求する為地上に来られたのです。何故なら、彼女は私たちと共におられるからなのです。
自分たちの家族や親しい人々、私たちの都市や国々、祖国などをマリアの汚れなき御心に奉献する時、彼女が私たちを助けに来る事と、さらに何時の日か、彼女はご自分と一緒に私たちを何とか永遠の生命に至らせるようにして下さるという事を私たちは確信します。
聖父と聖子と聖霊との聖名によりて アメン。

BLOG RANKINGです。クリックで応援して下さい。

にほんブログ村のランキングです。クリックで応援して下さい
二つともクリックで応援して下さるとうれしく思います。
兄弟姉妹の皆様のご関心と応援とを感謝します!
========================
【関連記事】