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聖ピオ十世会 創立者 ルフェーブル大司教の伝記 6.3.4.改善と申し分のない秩序

2010年06月26日 | ルフェーブル大司教の伝記
改善と申し分のない秩序

  視察巡回から戻ったルフェーブル神父は、秘蹟授受記録簿に自分が授けて来た秘蹟を書きとめ、スタトゥス・アニマールム‐status animarum(“霊魂の状態”:個々の教区民に関するファイル)のカードに必要事項を記入した。

 それが済むと、彼は宣教区では仕事がどのように進展しているかを知るために、ンドン神父に尋ねた。その後で修道士たちのところに行って霊的な言葉を言いに行った。オノレ(Honoré)修道士 は、大農園と食料貯蔵の責任者であり、土着民のジャン・マリー修道士は見習者たちと共に大工工作室で働いていた。それからマルセル神父は無原罪姉妹会 (ヴェレリ女子修道院長、デルフィンヌ修道女 ‐香部屋係)と、マリアの聖なる御心姉妹会(混血人のアンドレア修道女 とモニカ修道女)の所に行って霊的講話をしていたのだ。また、彼は女児寄宿舎にいる65人の女の子たち向けに黙想会を指導した。それから、建て増し工事の発展具合を見に行ったら、最後に、男児寄宿舎を訪問して、80人という寄宿生たちの為にそこで勤務する司祭が如何にして仕事を進行しているかを調査した。 80名の他にも、毎朝、数名の通いの生徒たちも学校に来ていた。

 ピエール・ンゾゲ(Pierre Nzoghé)はその思い出を語った。
「私は【その時‐訳者】11歳でした。宣教区に行く為に私たちはよく川を泳いで渡り、それが大好きでした。宣教区とレンガ工場との間には、小川の水路があり、ルフェーブル神父様はこの川の上にとても頑丈な橋を架けてくださったのです。」

 実際に、ある修道士(ジェローム修道士 )と、積み上げられてからワイヤー製の網に取巻かれた大きな石で出来た、とても堅固な橋脚の間に渡されている巨大な木製の桁の上で働く3人の男達とが写っている一枚の写真がある。ピエールは言う。
「[この橋は]、何年も持ち堪えたんですよ。しかも私たちはそこからよく飛び込みました。」

  乾季の間、子供たちはよくアバンガ(Abanga)川に接するンゲネ(Nghéné)湖へ魚を獲りに行ったものだ。彼らは丸木舟から槍で突くか、湖の畔から網を投げるかして自分たちの獲物である魚を獲っていた。収穫後、彼らは莫大な量の魚(鯉、アレキサンダーmâcheron 、ツバメコノシロcapitaines、ナマズ)をその場で燻製にしていた。それから、枯れたバナナの葉を樽の中で数枚焼くと、オクメ材の樹脂で蓋を目張りした。このように燻製された魚は、2、3年しても腐らなかった。

  子供達の間の競争を奨励する為、マルセル神父は“報酬”という形で、釣れた魚に応じて小遣いを与える制度を設けた。つまり、魚の目方を量り、漁師たちの人数でその目方を割ったのである。このお金は学校の必需品や腰巻きの購入に使用する事が出来た。ルフェーブル神父は、ネラン(Neyrand)神父同様、子供達に腰巻きを着させる為、フランスから生地を注文した。)彼には、司祭館の一階に訪問者たちを迎えたり、この司祭館への人の出入りを確認したりするのを可能にする“事務室”を作ることを発案した。

  毎週木曜日の夜、彼は子供たち全員に、講話あるいは公教要理の授業を行っていた。 ンジョレ【宣教区‐訳者】は、時あるごとに小神学校へ生徒たちを送り出していた。

 マルセル神父はそこにシャルル・アボゲ (Charles Aboghé)を送っている。1年か2年の後、ジャン・ピエール・エレラーグ(Jean Pierre Elélaghe)が彼の後に従った。彼は後に司祭としてカメルーンで仕えた。 一方で、修道生活入りを望む少女たちが、トゥロワ・エピ(Trois-Epis)宣教区にあるシンダラの修道志願院に送られている。

  地元の人々は、ルフェーブル神父がこの宣教区で施した改善の思い出をよく持ち続けていた。彼らはルフェーブル神父の事を“声を張り上げずに優しく穏やかに話し、さらに、歓迎の意を表してくれて、誰かによって決して苛立つことなどない人”として記憶に留めていたのだ。

 従って、彼が去ることを人々は残念に思った。ネラン神父がこの宣教区に戻った事で、マルセル神父は休暇を取り、1939年8月11日にフランスへ出発する事が出来たのである。



聖ピオ十世司祭兄弟会 (FSSPX) 創立者 ルフェーブル大司教 伝記 目次
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