エベレスト初登頂は、1953年のエドマンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイに
よるが、その30年ちかく前、1924年に、伝説の登山家、マロリーによって、
登頂された可能性が、謎とされてきた。
驚いたことに、1999年、この謎を解くべく、調査隊が結成され、マロリーの
遺体を発見したのだ。
マロリーと言えば、あの有名な言葉、「そこに山があるから」で知られるが、
本書のエピローグで、この言葉は、何度も同じ質問をされたマロリーが、
うんざりして切り捨てるように答えたが、知識人でロマンチストの
マロリーらしくない言葉とのことだ。
さて、調査隊は、遺体を発見しただけでなく、エベレストも登頂したうえ、
収集した情報や遺品から、これまで以上に登頂した可能性が出てきたが、
一方、「確かに」というにはほど遠い。という結論だった。
また、登頂したかどうかということより、その挑戦こそ貴いという
最後の言葉で締めくくっている。
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