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大きなお櫃が届きました。蓋を取ると!
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大きなお櫃が届きました。蓋を取ると!
■ひつまむし
わ〜お!
ストリップに刻んだ鰻蒲焼が、ご飯にみっしり、並べられています!
ドレープを形成して、なんて美しいのでしょう。
あ、鰻の香ばしい香り。
蒲焼タレの深い甘塩っぱい香り。
ご飯の甘い香り。海苔かな?
なんと言うか…重なり合った時に、鰻重とは違う、すっきりと香ばしい香りが立つようです。
お櫃の側には、薬味として、練りわさびと、小葱の刻みが山盛り。暖かいお出汁の土瓶が控えています。
ストリップに刻んだ鰻蒲焼の皮目がきっぱり、ご飯に浮かし気味に、並んでいます。
しゃもじで、ざっくりよそう。
ご飯に糸切りした海苔、そして鰻があるのです。
ひつまむしの食べ方は、三通りと紹介されています。
ひつまむしの食べ方は、三通りと紹介されています。
1) 最初は、そのまま
2) 二膳目は、薬味を載せて
3) 三膳目は、薬味を乗せて、お出汁をかけて、茶漬け風に召し上がれ
まず、そのままで。
あぁ、やはり。パリパリっと香ばしく、蒲焼に仕上がった鰻が、ご飯の湯気を浴びて、柔っとし、飯と海苔に馴染んでいくのです。
と、いうことで、出汁をはります。
あはは! これが意味!
口の中で、噛むごとに、香ばしさを伴った、ふくよかさを拡がります。
皮目が、豊かに香り、この鰻の焼き方だからこそ、ひつまむし、という料理が生きるのだと。惚れました!(ニッコリ)
この味ならば、足すのが、奈良漬の強さ丸さだと、思い至ります。
口中を洗うためではなく、旨味を重ねて、いく強さ。
三膳目は、薬味多めに、お出汁をはり、うん、すっきりする旨さだと思いました。皮のどこかが蕩けていき、香ばしさと甘さが調和していくのです。
初めて、この料理の意味が分かったと、私は思いました(微笑)。
名古屋、いや、東京でも、ひつまぶし、を出す店は増えました。が、私が一度も感動しなかったのは、東の鰻の焼き方をして刻んだだけだったから、と、やっと解りました。
こちらで頂いたような、鰻の選び方や焼き方、皮目の活かし方が、ひつまぶし(此方では、ひつまむし)に集約されるのだと、思いました。
琵琶湖に生きる鰻の活かし方として、この焼き方があり、食文化として定着していったのだろうと、推測しました。
美味しかった!そして、面白かった!(ニッコリ) 学びの深い時間でした。感謝です。
■西友(にしとも)本店、滋賀県高島市今津町住吉町二丁目
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