過労死予備群の「食から笑顔になる生活」

夜討ち朝駆けで仕事する日々。忙しくとも自分なりの手間をかけて、美味しく笑顔になる生活を志します。

滋賀の鰻料理を学ぶ 5. ひつまぶし、の意味を初めて納得する

2021-05-09 17:17:00 | 日いづる国の伝統食
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大きなお櫃が届きました。蓋を取ると!
■ひつまむし
わ〜お!
ストリップに刻んだ鰻蒲焼が、ご飯にみっしり、並べられています!
ドレープを形成して、なんて美しいのでしょう。

あ、鰻の香ばしい香り。
蒲焼タレの深い甘塩っぱい香り。
ご飯の甘い香り。海苔かな?
なんと言うか…重なり合った時に、鰻重とは違う、すっきりと香ばしい香りが立つようです。

お櫃の側には、薬味として、練りわさびと、小葱の刻みが山盛り。暖かいお出汁の土瓶が控えています。


ストリップに刻んだ鰻蒲焼の皮目がきっぱり、ご飯に浮かし気味に、並んでいます。
しゃもじで、ざっくりよそう。
ご飯に糸切りした海苔、そして鰻があるのです。



ひつまむしの食べ方は、三通りと紹介されています。
1) 最初は、そのまま
2) 二膳目は、薬味を載せて
3) 三膳目は、薬味を乗せて、お出汁をかけて、茶漬け風に召し上がれ

まず、そのままで。
あぁ、やはり。パリパリっと香ばしく、蒲焼に仕上がった鰻が、ご飯の湯気を浴びて、柔っとし、飯と海苔に馴染んでいくのです。



と、いうことで、出汁をはります。
あはは! これが意味! 
口の中で、噛むごとに、香ばしさを伴った、ふくよかさを拡がります。
皮目が、豊かに香り、この鰻の焼き方だからこそ、ひつまむし、という料理が生きるのだと。惚れました!(ニッコリ)

この味ならば、足すのが、奈良漬の強さ丸さだと、思い至ります。
口中を洗うためではなく、旨味を重ねて、いく強さ。

三膳目は、薬味多めに、お出汁をはり、うん、すっきりする旨さだと思いました。皮のどこかが蕩けていき、香ばしさと甘さが調和していくのです。
初めて、この料理の意味が分かったと、私は思いました(微笑)。


名古屋、いや、東京でも、ひつまぶし、を出す店は増えました。が、私が一度も感動しなかったのは、東の鰻の焼き方をして刻んだだけだったから、と、やっと解りました。
こちらで頂いたような、鰻の選び方や焼き方、皮目の活かし方が、ひつまぶし(此方では、ひつまむし)に集約されるのだと、思いました。
琵琶湖に生きる鰻の活かし方として、この焼き方があり、食文化として定着していったのだろうと、推測しました。

美味しかった!そして、面白かった!(ニッコリ)  学びの深い時間でした。感謝です。

■西友(にしとも)本店、滋賀県高島市今津町住吉町二丁目


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滋賀の鰻料理を学ぶ 4.鰻ざくもヒントに?

2021-05-09 15:30:00 | 日いづる国の伝統食
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■鰻ざく
鰻蒲焼を細切りして、胡瓜、菜花の三杯酢和えに合わせた品と。
酢に触れた、鰻の皮側が、トロッとする、これも面白い食感でした。
うん、皮側を主とした食味の変化!
このあたりに、この鰻の食し方の、ポイントがあるのでは? ワクワクと、メインの訪れを待つのでした。うふふ♪


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滋賀の鰻料理を学ぶ 3.肝焼きが小鉢に!

2021-05-09 12:12:00 | 日いづる国の伝統食
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■肝焼き、一人前

注文する時、不思議に思ったのです。
東では、肝を串に刺して焼くから、串の数で注文します。でも、ここでは一人前??

きたら、小鉢に!
それも、十ばかりの、ぷっくりした肝が、ごろごろと!(笑)

焼いてから煮付けてあるのか、ほろ苦く、ジュンワリしっとり。まったく違う一品と思いました。
面白い! そして御酒、進みます♪ きっと農繁期の夕刻に、ひと汗流した方を、励ましてきた味でしょう。
(滋賀県は法規制外です。)されど、真昼のこととて、ワタクシは、ちびちび遣るに留めました(笑)。


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滋賀の鰻料理を学ぶ 2. 白焼き、長焼きの違いを楽しむ

2021-05-09 07:30:00 | 日いづる国の伝統食
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■琵琶湖の鰻、長焼き、白焼き
長焼きながら、切り分けてある!(うわ、骨格標本スタイル、笑)
蒸さずに直焼だから、白くない!

当方、東の人間にて、捌き方、焼き方が東西で異なることは承知しています。ですが、鰻重になると、違いは見えにくくなるのです。(笑)
長焼き、かつ白焼きになって、明確に違いが見えて、ワクワクしたのです。(ニッコリ)

下側の鰻本来の真っ黒な皮が、パリパリっと香ばしく硬く焼けて、切り分けてなければ、口に運ぶことは、困難だと分かりました。これが、長焼きが切り分けてある違いでしょう。
ふっくら柔らかい、関東の鰻とは、一線を隔しています。鰻料理に求める資質が、基本から違うのですね?!(ニッコリ)


「わさび醤油で上がってください」と、店員さんの声。風流な醤油差しにニッコリ。

最初に、そのまま食すと、皮の黒焼きが苦く感じましたが、練りわさびを醤油に溶いて、皮側を付けると…。うわっ、香ばしく旨っ! あぁ、これが味なんだ。なんと、面白い。
皮と身の食感の違いがあって、咀嚼して口中に旨みが浮き上がる感覚に、わさび醤油の力は大きい!



長焼きだからか。
おつむも、尻尾もあって、間違いなく一尾を捌いたのが、伝わります。東では見ない仕組みです。(微笑)
案内してくれた滋賀の方が、バリリッと豪快な音を立てて噛むのを、ドキドキして(笑)眺めたワタクシです。

うん!面白い。異なる文化は、それぞれに愛おしい。(ニッコリ)
ちなみに、私の鰻遍歴は、お江戸の他に…札幌、盛岡、福島、静岡、名古屋、大津、難波、広島、山口、博多、鹿児島、那覇です。
大津、博多に並ぶ、学びの時に、なりそうな予感がしたのです!(ニッコリ)


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滋賀の鰻料理を学ぶ 1. お茶請けも湖魚 (西友本店)

2021-05-09 04:44:00 | 日いづる国の伝統食
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■お茶請けに、琵琶湖の湖魚の素揚げ

竹生島から、汽船にのり、琵琶湖の湖西、近江今津に出向いたのは、滋賀県流の鰻料理をいただくため、でした。
関東に住まう私には、セイユーと読んだ、西友(にしとも)と言う、お店の看板が、琵琶湖の周りに複数、あるのです。

私との最初の出会いは、到来モノでした(ニッコリ)。
茶漬けにして美味しいと言う、鰻の佃煮を二種類、いただきました。冷蔵保存で2週間の品と、真空パックしてあり常温で1ヶ月の品と。全く、食味の違う、用途に応じた食を配慮できるお店がある! 面白いっ、行ってみたい、と思ったのでした。

その西友(にしとも)の本店に、縁あって、伺うことができました。
世界で三番目に古い湖に住む魚を、活かすお店に伺うのは、私には、ワクワクのイベントでした(ニッコリ)。

そのお店では、お茶と共に供される、最初の一皿が、湖魚の素揚げであることを、私は嬉しく受け取りました。

■西友 本店、滋賀県高島市今津町住吉町二丁目


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