天候が不安定で、陽射しが回復かと思うと雨が風と共に舞って来る。フイールドには出かけれないが室内だけでは気が滅入るので、少しの晴れ間を盗んで家の周りの草取りをした。
ローズマリーの株もとの草をとっていたら瘤の様なものに気がついた。よくよく見れば蝉の抜け殻だった。小振りで全身泥まみれの空蝉だ。それだけでニイニイゼミの抜け殻と理解できた。フイールドでも見かけるが、地上部一尺程度のところで羽化していることが多い。
庭の空蝉もほとんどその高さ以下のところで群がって羽化している。ローズマリーは列植してあるのに、どういう訳か一本の樹だけが羽化に利用されていた。他の樹には1個体も見出せなかった。広い庭でも無いし土壌の状態も同じなので怪訝に思えたが、推定では直ぐ横に三つ葉アケビの株があり、恐らくこの根から養分を摂っていたのだろう。
何年か前には東側のリンゴの幹で見出したことがあったが、今年は一匹も付いていない。リンゴの根よりアケビの根のほうが樹液を吸い易いのだろうか…。