トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

集団で吸水

2010-07-29 | 小父のお隣さん

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 またもや車道で吸水している。いつもは徐行運転で通るのだが、今回は撮影した。と言うのも単一の種類ではなかったからだ。

 カラスアゲハ、ジャコウアゲハ、モンキアゲハ、クロアゲハが6匹降りたり舞ったりしながら吸水していたのだ。地表面に浅く水のある場所は多々あるのだが、吸水する場所は大体決まっている。今回は吸水する場所を取り合っていた。5cm10cmの距離である。

 ミネラルの摂取と関係があるとの記憶があるが、そういえば清水に相当するような綺麗な水を吸水する場面は見ていない。フイールドで出会う吸水は、周囲に腐食質が多い場所である様に感じる。

 アオスジアゲハは群がって吸水しているのは盛夏によく出会うのだが、今回の様に何種類も一同に会するのは久しぶりだ。お陰でモンキアゲハは初めて撮影できたのだ。

『猛暑日に身ごとぶつけて陣を取る黒い花びら水原狭し』 わっかるかなあ…。


生旬の光と影

2010-07-29 | 感じるままの回り道

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 動物も植物も厳しい現実の中で生きている姿を垣間見た。葉を綴った卵のうらしきところから蟻が黒い物を運び出している。それを見つめているのは親蜘蛛なのか捕食者としての蜘蛛かは不明だが、食べることは命を頂戴することに他ならないシーンに思える。

 栗の木の二又の窪みには松の幼樹が育っていた。梅雨時の水分で発芽成長できたのだろうが、この暑さの中どこまで生き長らえるのか、ここも風前の灯である。恵みはあるけれど、その中には生老病死が例外なく存在している。

 近郊の境内の棕櫚の木だったか、桜が生えて花を咲かせるのがニュースになっていた。本来の命を繋ぐべき所とは異なる場所で、生を受け生き長らえている個体もあるけれど、こういうのは例外中の例外だ。とは言え生命力の強さを感じないわけにはいかない。

 29日未明、二時半頃か激しい雨が降った。梅雨の時期にもこんな降雨はなかったが、ようやく猛暑から一息つける。何よりも十分な雨量になっただろうから生きとし生きるものには恵みの雨だ。今日は一日、家に足止めでも文句は言えない。

 


*除伐始末記

2010-07-29 | 今日は真面目に

Photoアラカシはドウと倒れつ夏の陽を受けて輝く幹は香色

除伐した齢は四十アラカシの枝葉を積めば身の丈を越ゆ

我が胴を越える幹を横たえて枝葉はずしたカシは大の字

切り分けた枝葉にのぞくアラカシのドングリはまだ形幼き

幹消えて色も変わりし切り口に樹液しとどと溢れる夏日