朝、出かけようとした時、プランターの中に羽化直後の蝉を見つけた。「何でこんなところに?」と思ったものの理由は不明だ。プランターの中で数年を生きてきた訳でも無いだろうし、プランターの下は駐車スペースのモルタル敷きだ。
鳥が運んだのも現実でない。とすると自分で這い上がったのだろうか、それが答えの様な気がした。結局、地表で羽化を向かえたから、羽は伸びても波打って硬化が始まり、おそらく飛翔は出来ない。リンゴの幹に止まらせたが弱々しい。帰宅した時は影も形もなかった。
羽の周辺が緑色なので、クマゼミかなと思い図鑑と照らし合わせたが羽化直後のアブラゼミも緑色を呈していた。
結局、抜け殻の触覚で鑑別したら、やっぱりクマゼミのようだった。触覚の節の長さが均等だったからだ。
羽化失敗ではないが、栗の樹の根周りの毬を寄せていた部分に、マット状なった毬の腐食質を割りながらキノコが発生していた。これは連日の猛暑で乾燥したマットを破ることが出来ず、展開不十分で成熟乾燥して、あわれな姿だった。どこにもアクシデントはあるものだ。